ヘルパーは無力だ

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「もう死にたいわ」
と利用者さんが言った。
介護をの仕事をしていると、こういう言葉を受け取るのは珍しくない。
とくに訪問介護はお家の中だから本音が出るし弱音も吐きやすい。
体の痛み、病気の不安、経済的な苦しさ、人生がうまく運ばないもどかしさ、そして人間関係の苛立ちや寂しさ。
長く生きてきた分だけ、悲しみも、つらさも、たくさんたくさん降り積もる。
降り積もった重みで押しつぶされそうになりながら
「85年、真面目に生きてきた挙げ句がこれかぁ。もう死にたいわ」
と呻くのだ。
私はヘルパーとして何もできない。
せいぜいトイレと台所を掃除することしかできない。
私は何もできないなあ・・・。
無力さを感じながら、だるまストーブの前でやせ細った背中をさする。

猫は癒やし


こういうときは猫のほうが力になれるんじゃないかと思う。

コメント

  1. 無力じゃないです。
    死にたいと愚痴を聞いてくれて背中をさすってくれて、またね、と挨拶してくれる生身の存在は生きるハリです。
    ヘルパーさんはありがたい。他に誰もそばに来てくれない。お仕事だろうと、優しく声をかけてくれるヘルパーさんに救われていると思います。
    でもまあ、確かに、猫には負けるかも😸

    • ありがとうございます。
      そう思って頂けてればいいのですが。
      仕事で来ているだけの、しがらみのない人間だからこそできることはないかなと探しています。
      でもまあ、猫に勝てる人間はいないということですw