トイレ掃除に追われる日々

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訪問介護の仕事をしていると、親の介護に活かせるノウハウを仕入れることができる。
たとえば、高齢男性はトイレを汚してしまうので、予めペットシーツを敷いておく、というような。

90代の男性利用者さん宅のトイレはわりとみんなスゴイことになっている。
だからうちのオヤジが上手にトイレをこぼしがちになったときも
「ああ来たか」
と、すぐにペットシーツを敷いたものだ。
それと同時に
「Aさんに比べたらオヤジの汚し方なんかまだまだマシだ」
とも思ったりした。

ところが今日。
そのAさんのトイレを掃除をしていて、ハタと気がついた。
「もしかしてオヤジのほうが酷くない?」
Aさんはいつも同じ所にこぼすが、オヤジは左右に振りまくし途中にもこぼれてる。
ペットシーツも2枚~3枚並べてしょっちゅう交換が必要。
ちょっと前までは
「Aさんに比べたらまだマシ」
だったのに、明らかに逆転しているではないか。
九十代半ばの人に負けてるぞオヤジ・・・。

そんなわけで最近は、毎日毎日トイレばっかり掃除している。
問題なのはペットシーツのない所が濡れること。
便座は常に上げておくが、下の部分はどうしようもないし、奥側にも飛んでるし・・・。
こまめに拭くしかないから、私は一日10回は掃除してる。
そういう話を職場で愚痴ると
「わかるわかる!」
と言われる。
「みんなそうなるよねー」
・・・ああやっぱり他人事なんだなと思う。
言葉は悪いけどヘルパーさんってそもそも他人だし、介護とは他人の目線が必要なものだ。そして慣れたヘルパーにとっては高齢者がトイレを汚すなんて珍しくもない自然なことだと思ってしまう。

だけどね。
家族にとってはね。

そのトイレ、自分も(母も)使うんだよ!

「利用者さん家のトイレ汚いなー」
って思いながら掃除してるけど、ヘルパーにとっては他人の家のトイレで、自分で使うわけじゃないから。
プロであっても家族の苦労は想像しづらい。

朝起きてすぐとか、仕事で疲れて帰ってきたときとか、まずトイレ掃除から始めなくちゃいけないのはけっこうしんどい。
汚れがわりと広範囲だからたまに気づかず、私や母が踏んじゃうこともある。
そういえば今朝はおしっこでびちょびちょにぬれた足で朝ごはんを食べに来たから
「キレイにするまでこっちこないでー!」
と母が悲鳴をあげ、大慌てで洗ったのだった。

シシィさんは汚れを見つけると「ここ臭い!」って教えてくれます。マジで役に立ちます!

全国のトイレ掃除に追われてる介護者の皆さん!
負けずに頑張りましょう!

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