初秋のお散歩

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今日はさわやかないい天気。
私の働くデイサービスでは、今日のレクはゲームをやる予定だったけど
「外に出よう!」
ボスの一声で散歩にいくことが決まった。
うちは小さくてアットホーム、そして融通のきくことがウリである。
本日の利用者さんは7名。
ゆっくりまったりお散歩を楽しんでもらった。

簡易車椅子とかシルバーカーとか

車椅子にのって。
シルバーカーを押して。
杖をついて。
手をつないで。

歩け歩け。
歩け歩け。

「あーるーこ♪ あーるーこ♪
 私は~、ナントカ・カントカー♪」

・・・あ、誰かがトトロを歌おうとしてはる。

私は認知症の方と手をつないで歩いていた。
動くのが苦手な方で、坂道ともなれば
「おいっちに、おいっちに」
と掛け声をかけなければ足が進まない。
かなりゆっくりした歩みだった。

だが先頭の方が健脚で、トコトコと一人で先へ進んでしまう。
「あっ、Fさん待って、危ないから待ってくださーい!」
叫んだが聞こえない様子。
「追いかけましょう」
私は手をつないでいる利用者さんに言った。
そしたら
「はい!」
なんとその方、走り出した!

今の今までゆっくりしか動けなかったのに、走ってる姿なんてもう何年も見なかったのに、走り方なんかもうとっくに忘れたと思っていたのに。
全速力というよりスロージョギングの感じで2,30メートル走り、先頭の利用者さんに追いついた。
「わあ、走ってきたんかいな!」
追いつかれた方が目を丸くしていた。
走りきった利用者さんは嬉しそうに大笑いしていた。

お日さまを浴びて。
森の風も浴びて。
たくさんお腹が空きました。

栗が落ちてる!

黄色いキノコ。触りませんよ怖いから。

体が動かないもどかしさも
忘れてしまう切なさも
私たちには何もして差し上げられないけれど。
ただただ一緒に笑うこと、それだけはできるのです。

デイに帰ってきたら、ミー先輩が
「どこ行ってたのよ!寂しいじゃないの!」
と怒っておられました。

コメント

  1. こんばんは。
    泣けました😹。
    家族には見えないデイでの姿。
    一緒に笑ってくれる人がいるっていいな。
    ホームで帰りを待っていてくれるミー先輩。
    さすがの筆遣い😻
    みんな長生きしてください。
    だださん、体調は戻りましたか。

    • ありがとうございます。
      皆さんそうですが、デイでは家とは別の顔を見せてくださいます。
      ご家族さんに写真をみていただくと
      「誰この人!?」
      とびっくりされることも。
      社会性というのでしょうか、大事だと思います。
      私は太り過ぎ以外はバッチリです!

  2. 嬉しいです。

    そんな過ごし方をありがとう。
    スタッフの皆さん、だださん
    本当にありがとう〜。
    私も、うるうるです。  

    • ありがとうございます。
      うちのデイはいつもこんな感じです。
      よそのデイに比べて小規模だけど、だからこそゆったり楽しんでいただければと思います。