介護にも「推し」パワーを活用しよう

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昨日の転落のショックさめやらぬ私たち。
母はほぼ無傷だったものの、私は腰を痛めてしまった。
ぎっくり腰である。
まっすぐ立つことができない。

それでも介護は待ってくれない。
どんなに腰がヤバくてもトイレには連れていかなければいけない。
危険なのは便器から車椅子への移乗動作だ。
これが一番、腰にくる。
なんとか姿勢良く立ってくれたら、そしてそのままきれいに移乗できたら、私の負担はぐっと少なくなるはずだ。

そこで私はこう言った。
「あっ、あんなところに羽生結弦が!」
すると母は顔を上げ、背筋をすうっと伸ばして
「いないやん」
と笑った。
いや、もちろん、いないけども!
大好きな羽生選手の名前を出しただけ姿勢がよくなったよ!

次は移乗だ。
「あっ、見て見て! 羽生くんが4回転してる!」
「えーほんとー」
私の冗談に母が合わせてきた。
「よし、お母さんも羽生くんみたいにジャンプしよう!」
「さすがにジャンプは無理だよ」
「じゃあ、ターンだ。くるっとターンして車椅子に着地しよう」
「せーの!」
くるくるくるー!

母ったら、ほぼ自力で移乗してくれました。私はめちゃ楽だった。
推しのパワーすごいな。
介護の世界にももっと推しパワーを活用したら、リハビリとか進むんじゃないかな。

母がデイサービスにつれていかれると不機嫌になるシシィさん

でもすぐにどうでもよくなって寝る

昨日から母は
「おかあさんがハンドパワーで治してあげるね!」
と私の腰を何回もさすってくれています。
ありがとうねー。