七夕様に願いごと

昨日、デイのレクリエーションで七夕飾りをつくった。
わっかの連なり。
三角形の連なり。
切り込みを入れたヒラヒラ。
お月さまやお星さまも。

メインはもちろん、短冊だ。
「だださんも書いていいよー」
と先輩が言ってくれたけど。
今年はちょっと、ためらった。
もし書くとしたら、私の願いは一つだけ。
『旅に帰りたい』
それだけだから。
それ以外は嘘になるから。
・・・旅をする＝仕事を休む、ということだから、職場ではちょっと書きづらいな。

利用者さんの短冊を覗くと
「足がもう少しよくなりますように」
「いつまでも皆さんと仲良くお話できますように」
といった願いが多い。
そんな中、お一人の利用者さんが不思議な願いを書いていた。
『要支援２になりたい』
その方はうちのデイでも一番しっかりした方で、介護度も一番軽い要支援１だ。
「なんで２になりたいんですか？」
と尋ねると
「だって今は要支援１だから週１回しかデイに来られへんけど、要支援２になったら２回来れるやん。私はもっと来たいねん！」
えええ、まあ、そうなんですか。
楽しんで来てくださるのは嬉しいんですけど。
１から２に上がるということは、介護度が上がる、つまり体の動きなどが悪くなるということだから。
願いが叶いますように、というべきか、叶いませんように、と祈るべきか。

結局、私は自分の願いごとの代わりに
『おいしいごはんがたべたい　ミー子』
とミー先輩の願いを代筆しておいた。

うちの猫たちの願いは何かなあ。

母に願いごとをきくと
「私の願いごとはいつも同じだよ。『バイオリンを弾けますように』！」
と言った。
母が昔みたいに一人でバイオリンを弾けるようになるには、神頼みしか、ないもんな。