一石二鳥作戦

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日曜日。
雨の日曜日。
なーんにもやる気がおきない日。
一日中、猫たちと居眠りしていたい。

だがそんなわけにもいかない。
在宅介護はサボれない。
着替えや排泄介助はもちろん、休みの日くらい、何か刺激になることをさせてあげないといけない。
1日中テレビに守りをさせておくわけにもいかない。

だけど・・・めんどくさい!

何よりもめんどくさいのは食事の用意である。
昼はインスタントで済ませるとしても1日1食くらいは作ってやらねばならぬ。

ほんとにもう・・・めんどくさい!

「お母さん、ごはん作って」
めんどうくさすぎて母に丸投げした。
「お父さんと2人で晩ごはんを作ってよ」
立ってるものは親でも使え。
車椅子でも要介護でも使っちゃえ。
私は、めんどくさいのだ!

「よおし!」
母は張り切った。
「玉ねぎとニンジン出して!はい、お父さんも切って!」
パキパキと支持を出す。
「野菜炒めつくるよ!」
そういって母は威勢よく、皮も芯もついたままの玉ねぎをザクザク切ってくれる。
「私は入れ歯だから皮も芯も食べられるの!」
そういう問題じゃない。

包丁はオヤジのほうがうまい。
断然うまい。
私よりもうまい。
「ザク切りにしてね」
と頼んでおいたキャベツを極細の千切りにしてくれた。
・・・炒めたら消えちゃいそう。もう1枚、切ろっか。

炒める工程も半分くらいはオヤジにやってもらった。
焼肉のタレをぶっかけるのもやってもらった。

肉野菜炒め

もちろん食材や包丁などを用意するのは私だし、ずっと見張っとかなくちゃいけないし、後片付け(えらいことになってた!)もしなくちゃいけないから、普段の5倍くらい時間はかかる。
それでもご飯が作れて、両親に刺激を与えられる、これは一石二鳥作戦なのだ。

「うまい!」
オヤジは大満足の様子。
母も
「すごい! おいしい! お父さん天才!」
とヨイショしまくっている。

オヤジのトイレはびしょびしょだし、母の体調もいろいろだし、私のアトピーも治らない。
猫は病気だし家はボロいしお金も乏しい。
問題ばかりの我が家だけれど、それでも今は平和である。

本日の猫写真。
暖房がついてない!と抗議するサンジ君。

ファンヒーターつけてぇな

「もう暖かいから、いらないでしょ?」
と言ったら、私の膝から下りてくれなくなりました。
猫にはまだ肌寒いようです。

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