今夜も、昨日と同じく母とバイオリンの特訓をした。どうして急に張り切りだしたかというと、日曜にオケの練習があるからだ。ユース・オーケストラの練習。教師たる母が、子どもたち・・・生徒たちの前で恥をかくわけにはいかない。みんなに追いつこうと必死なのだ。
モーツァルトの楽譜に屈辱的なふりがなを打ちながら、
「音符の下にドレミを書くなんて知ったら、モーツァルトはびっくりするだろうねえ」
と母が言った。
「モーツァルトに怒られるんじゃないかな?」
その言葉に、私はウィーンで訪れたモーツァルト・ハウスを思い出した。犬と小鳥と家政婦さんと奥さんと子供のいる、にぎやかなモーツァルトの家。明るい日差しにあふれていたあの家。
・・・大丈夫。
モーツァルトならきっと笑って許してくれるよ。「それはいいアイデアだね!」って楽しんでくれるよ。陽気なモーツァルトさんは、私たちを見ててくれてると思うよ。
譜読みに1時間、それから弾くのに1時間、頑張った。母はデイサービス、私は仕事のあとなので、2時間の練習はかなり疲れた。
疲れたなりの成果はあった。
母は今までで一番じょうずに楽譜が読めた。どこを弾いてるのかわからなくなるという「楽譜の迷子」現象はたびたび起こるものの、練習を重ねればなんとかなるかもしれない。希望の光が一筋、差し込んできた感じだ。
そして、日曜にモーツァルトが弾けたなら、潮目が変わって、私のバンコク行きチケットも取れるような気がするのだ。
今日の帰りがけに上司に声をかけられた。
「そういえばだださん、旅行いくんだって?」
・・・あかん、バレてもうとる・・・!
コメント
お母様が上手く譜読みが出来るようになって良かったですね。正しくお二人が力を合わせている二人ヴァイオリンだと思います。モーツァルトはきっと「最後まで頑張れ」と励ましていますよ。
そしてだださんの航空券も買えるといいですね。
ありがとうございます。
まだまだこれからですが…
障害が多いほど燃え上がります!
モーツァルトに励まされつつがんばりますね。
航空券…旅行会社に頼めばすぐとってもらえることに先程気づきました(笑)
きっとなんとかなるはずです!