台風と選挙と

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昨日、シシィが台風を怖がって怖がって「弱虫だな~」と家族で笑っているという記事を書いたのが、夕方5時頃のこと。その頃はまだ、笑ってる余裕があったのだ。

ブログ用の写真を撮ってUPしたのが8時頃。選挙速報を眺めているうちに避難情報がどんどん流れてきて
「あれ、これってやばくない…?」
「選挙結果どころじゃなくない?」
市内にも避難指示がでている地域があり、ちょっと怖くなった。

ピークは深夜にやってきた。吠え猛る暴風に家が揺れ、雨の打ち付ける轟音もすさまじく、とても寝られたものじゃない。
「ちょっとこれ、家、壊れるんちゃう?」
母も不安そうだ。
シシィは布団の中でも私の足にガッチリへばりついて離れなかった。私もシシィにへばりついていた。
「大丈夫だよ、台風だから朝になれば過ぎていっちゃうよ」
と猫に言い聞かせながら。

朝にはウソのように雨があがった。我が家のあたりは運良く何ともなかったが、電車は停まっているし、道路もボロボロだ。倒木が道をふさぎ、電柱が倒れ、交差点が池になり、信号は消えている。渋滞から逃げようと迂回したら、
「そっちは通行止め!」
とお巡りさんに言われてしまう。崖崩れなんだって。もうどうしようもない。初めて仕事に遅刻した。

だいぶ遅れてヘルパーに言ったら、利用者さんが怒っていた。いや、私に怒っているのではなく。そうではなく。
「何が選挙じゃああああ!」
足腰の弱い高齢者だのことだ。昨日の選挙は大雨で、しかも家の前の道は川みたいになっていた。だから、叫ぶしかなかった。
「投票なんか行ったら死ぬわー!」
いや、行きたかったのだ。大事な選挙だから、ぜひとも投票したかったのだ。だから腹が立つのだ。

それなら不在者投票という手もあるじゃないか、と思われるかもしれない。でもそれは元気な若い人のいうことだ。もしくは都会の人のいうことだ。
「あんなもん、どうやって行くねん!」
本投票は近くの小学校だからまだ良い(晴れていれば)。
不在者投票をするためにはかなり遠い町まで行かねばならず、車は必須。でも車は無い。草深い田舎にバスなんか来ない。あったとしても乗り継いで行く体力が無い。
「電話で投票できるようにせえ!」
ああ、おばあちゃんは投票に行きたかったのだ。とっても。

そのあと怒れるおばあちゃんと「ハゲと不倫のどちらが許せるか」でだいぶ盛り上がりました。

コメント

  1. 風や雨ってその強さもさりながら、音がすごく怖いですよね。
    腰抜けシシイちゃんは、もう元気ですか。
    あの嵐では、どうしようもなかった高齢者や体が不自由な方は
    多かったと思います。
    そのうち実現するとすれば、ネット投票でしょうか。
    それはそれで、ネットと無縁の方が困ることになってしまう
    かも知れませんが。

    ハゲと不倫、だださんの見解は?(笑)
    見かけとは裏腹に、心臓に生えている毛が(未確認ですが)
    少ないらしい私は、あんな事柄で大騒ぎを
    引き起こしてしまったら、二度と世間に顔向けできず、
    引きこもりになりそう。
    どちら様も、よくまあ公的地位を再度望めるものだ
    と脱力しきりです。

    • お返事が遅れてしまってごめんなさい!
      書いたのに投稿できていませんでした…気づかなかった…。

      あの台風は異常だったみたいで、よその猫さんたちもニャンニャン鳴いたりしていたそうです。
      シシィはドライヤーの風でも怖がりますから(笑)、暴風雨は本気で怖がりますね。

      ネット投票は乗っ取られたりしやすそうだから怖いですね。
      郵便での投票がもっと広がればいいのにと思います。
      今はごく限られた人しかできませんから。
      でもお金がかかるから難しいでしょうね。

      ハゲと不倫…結果はともかく、どっちもすごい心臓ですよね。
      私は不倫はよくわからないですが(笑)
      身体的なことを責めるのは最悪だと思います。
      スキンヘッドって素敵なのに…。

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