道を歩いていたら、こんなモノを見つけたよ。
わかるかな?
猫のおしり!
これでも隠れてるつもりだったんだろう。
ちょっと近づくと
「わっ、びっくりした!」
と逃げていってしまった。
驚くくらいならもっと上手にしっぽを隠せばいいのに。
猫ってやつは・・・。
家では、シシィさんが怒っていた。
「ねえ、あれ、うるさいの! なんとかしてよ!」
家の裏で、草刈り作業が行われているせいだ。
電動カッターがブーーーーーーン! と鳴っていて、
「うるさいの!」
掃除機や雷の音と同じように草刈りの音も嫌なんだろう。シシィさんは私にミャーミャーと訴えてくる。
「あれ止めてよ!」
そんなこと言われてもお仕事してるわけだし、キレイにしてくれてるのだし。私にはどうにもできないよ。
「もう! だだは役立たずニャー!」
ますます怒るシシィさん。尻尾をぶんぶん振り回しながら家中をうろうろ歩きまわっている。
「まあ落ち着け」
私はシシィを抱き上げてやった。
「そのうち作業も終わるから」
シシィは安心したのか、膝の上でのどをゴロゴロと鳴らし始めた。
もしかして・・・
もしかして・・・
あんた怖いの?
シシィ、怒ってるんじゃなくて怖かったの?
「怖くなんかないニャー!」
って言ってるみたいだけど、掃除機も雷も草刈りカッターの音も、ぜんぶ怖いんだと思います。ほんとに猫ってやつは…。