母の介護

母の誕生日

誰だって「今日は何曜日?」ときかれても、パッと出てこないことがある。毎日変わるからわからなくなるのだ。 記憶障害のある人にとっても同じこと。しょっちゅう変わるものはどうしても覚えられない。 年齢もそう。 うちの母も昔は 「私はも...
日記

死にたいくらい恥ずかしかった出来事

このあいだ服を買いに行った。 私の服である。珍しい。 いつもは母の服ばっかり買ってるから、たまに自分の服を買うとなると大変だ。サイズが全然わからない。もう何年も、ジャージかタイパンツかユニクロかしまむらのパンツしか買ってなかったから。 ...
母の介護

聖火ランナーに申し込んでみた

東京でオリンピックが開催されると決まったとき、母はリハビリ病院に入院中だった。妄想ばっかり見ていたからオリンピックが何なのかもわかっていなかった。 だが少しよくなって退院してくると、 「いいねえ、オリンピック!おかーさんも出ようかし...
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日記

変わるもの、変わらないもの

古い友達に会った。 学生時代の遊び友達だ。 知り合ってから20年くらい経つが、そのあいだにいろんなことが変わった。時代はものすごいスピードで流れていき、世の中は目まぐるしく変わっていく。携帯はスマホになるし、なんでもインターネットで...
日記

世界をつくる人たち

今日、うちのオヤジが、43年間つとめあげた職場を退職した。サラリーマン向きとはいえない短気者のオヤジが、愚痴をこぼしながらも会社に通い、私たち家族を養ってくれた。定年後もアルバイトとして今日の今日まで働き続けた。 正直、最後のほうは体...
介護職

責めないでほしい

前にも同じことがあった。 前にも同じことを書いた。 それでも私はまた書いてしまう。 この言葉を聞いてしまったから。 「ひどい話よね。なんでみんな、簡単に施設に入れちゃうんだろう、可哀想に!」 そう言ったのは介護関係者だ。私はそ...
母の介護

デイサービスの送迎に間に合わない事件

やってしまった。 ついに、やってしまった。 在宅介護を始めて5年半で初めてのことを。 母が送迎バスでデイサービスから帰ってきたのに家族は留守、という事態。 職員さんがチャイムを鳴らそうが「すみませーん!」と呼ぼうが誰も出ない。家には...
日記

自分で決める。

去年の秋に『私の肩書き』という記事を書いた。肩書をきかれてもうまく答えられない、という話だ。私はフワフワしていて自分自身がいまだ何者なのかよくわからない。 だがいいかげん、そろそろ決めようと思った。 名刺を作らなくちゃいけないから。...
妹のこと

兄弟の距離感

知的と身体に重い障害のある妹・U子は、30才をすぎるまで自宅で過ごした。家から作業所に通い、ヘルパーさんにも来てもらっていた。その頃からずいぶんうるさかった。夜になるとゴジラのように叫ぶのだ。母はもちろん、私たちも眠れない夜がたびたびあった...
日記

イラッとする台詞

先日「筋肉バキバキのおばあちゃんになりたい」という記事を書いた。デイサービスにくる90才のおばあちゃんの筋肉がとても美しくて、私もそんなふうになりたいと思い、以来、地味に筋トレなんかをやっている。 そう話したら、一人の利用者さん(男性...
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