ワクチン接種券が届いて阿鼻叫喚の介護現場

来た。
ついに来た。
待ちかねたぞ。
新型コロナウィルスワクチンのご案内！

もちろん両親宛の封筒だ。
中には、接種券、予診票、そして予約方法のお知らせが入っている。
うちの市では「電話予約のみ」だそうだ。
予約開始は５月３日。
GW中だけど私は普通に仕事。
予約がとれるのはいつになるだろうか・・・。

「大事なものだから失くさないようにしなくっちゃ」
と引き出しにしまったとき、利用者さんたちの顔が次々と浮かんできた。
ゴミ屋敷の住人Aさん。
認知症のBさん。
なんでも捨てちゃうCさん。
悪い予感しかない。

一夜明けて、さっそく利用者さんたちに聞いてみた。
ワクチン接種の封筒、届きましたよね？
「うん届いた！」
「そんなの届いたかなあ？」
「確かに見た気はするんやけどな」
気はする・・・。

その封筒はどこにありますか？
「どっか置いたわ。どこかは忘れたけど」
「さあ、知らんな」
「また勧誘かと思って、破いて捨てちゃったわ」
捨てんといてー！
破らんといてー！

接種券が届いた翌日にはもうコレである。
家族と同居ならともかく、一人暮らしの超高齢者や認知症の方がワクチン接種の手続きをするのはぜんぜん無理である。
予診票を書くこともできないだろうし。
電話だってかけられないし。
スケジュール管理なんかできるわけがないし。
私達ヘルパーは予約までは手伝えないし。
ケアマネさんが大変なことになりそうだし。
とにかく接種券が失くなりまくるのである。
一人暮らし高齢者の数はものすごい。
どうすんのコレ。

※ワクチン接種の付添にはヘルパーを使うことができる。

※接種券を失くした場合、厚労省のコロナワクチンナビから再発行を申請できる自治体もある。
でも今はまだごく一部の自治体しか対応してなさそう。
できない場合は「お住まいの市町村にお問い合わせください」とのことです。

ワクチン予約はネットでもけっこう難しいみたいですね。
なんか大変・・・。