よいお年を！

大晦日。
例年なら妹が帰宅して、甥姪と大騒ぎで年末の支度をしているところ。
ひっちゃかめっちゃかだけど楽しい年末。

だけど今年は私と両親の３人きり。
静かなものだ。
静かなのはいいけどお節の準備をぜんぶ私一人でするのはしんどいと思った。
だからできるだけ手伝ってもらうことにした。

母は指図する係。私は母の言う通りに動いて栗きんとんやお煮しめをつくる。
オヤジは包丁係。写真は紅白なますを切っているところ。すごい頑張ってくれた！

私は時間は短いんだけど朝夕仕事がある。
年末年始に親を放置していくのはちょっと申し訳ないし、母も心細いようなことをいうのでホームシアターに子守をさせてみた。

雑に設置したので映像が歪んじゃってるけど、
「ベッドに寝転んだまま映画みるのって最高！」
と喜んでもらえている。
元旦には『ウエスト・サイド・ストーリー』を上映予定。

部屋では猫たちがくうくうと穏やかに眠っている。
隣の家からは幸せそうな子供の声が聞こえてくる。
両親は楽しそうに紅白を見ている。

だけど同じ大晦日の夜の下には、
病院のベッドが空くのを不安いっぱいで待っている人や
泣きながら神様に祈りつづけている人や
汗だくで働きつづける人や
孤独にふるえている人がいる。

すべての人にとって現実は残酷で、人生は過酷だ。
死神は意地悪だし、運命は無慈悲だ。

でも、それでも。
それでも世界は美しい。

今年もお世話になりました。
読んでくださる皆様のおかげで私は書くことができます。
ありがとうございます！
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
どうかお体に気をつけて、よいお年をお迎えください。