デイサービスのバスに乗れなかった母

スポンサーリンク

月曜日、母のデイサービスのお迎えは9時半に来る。私の仕事には微妙~に間に合わないので、バスがくる5分前くらいに
「おかあさんをお願いね!」
とオヤジに任せて家を出た。いくらオヤジでもドアを開けるくらいはできるだろう。あとは職員さんにおまかせだ。

ところが10分後。
さあ仕事を始めよう! ってときにスマホが鳴った。
・・・オヤジからの着信だ。
どうしたの?
デイサービスのお迎えは来た?

「来たよ。でもな、あのな、おかあさんを、置いてった。乗せてもらわれへんかった

置いてった?
デイサービスのバスに乗れなかった?
どういうこと?

オヤジは言葉が不自由なのでなかなか伝わらない。しばらく話してようやく意味のある言葉を言えた。

「熱があるって。37℃」

私が家で計ったときは36.7℃だった。だいたい母は平熱が高くて、36.6~8℃くらいなのだ。いつもギリギリだなあとは思っていたが、今日は送迎バスに乗る直前に職員さんが検温をしたら37.0℃だったという。

・・・平熱36.8℃の人が37.0℃になった。
これは熱があるといえるのかどうか?
たった0.2℃である。
ムシムシして部屋が暑かったか、体温計の誤差だろう。体温計にも個体差があるから。
それでもコロナ対策で37℃に達するとデイを休まなければいけない決まりだから、母はデイに行くことができなかった。

これはだいぶ困ったことになった。
デイを休むとなると、母は一日中、家にいるわけだ。
なのに私は仕事がある。もう始まるところだ。
母を長時間放置しておくわけにはいかない・・・。

とりあえず1時間後、仕事を1つ終えて超特急で帰宅した。
母はのんびりテレビを見ていた。
・・・おかーさん、熱あるの? 体調どう?
一応きいてみると、
「ぜんぜん普通!」
母は爆笑した。デイをサボれて嬉しかったのだろう。うらやましい。

私はといえば、母の様子を見に帰るために、仕事の時間を遅らせてもらったり、早めに切り上げたりして、利用者さんに迷惑をかけてしまった。お時給的にも大損害である。

くっそおおおおおおおお!
コロナめえええええええ!

私の気持ちを代弁してくれるサンジ君のしっぽフリフリ

家でもう一度計ってみたけど、今度は36.4℃だった。これから毎朝ガンガン冷房つけといたろ・・・。