洗濯しながら緊急事態宣言について考えた

朝起きたら、母のベッドが大洪水になっていた。
パジャマからシーツまでびしょびしょだ。
まあ、たまにあることだから仕方がない。
洗濯機をまわした。

ついでにオヤジのパンツもなかなの濡れ具合だった。
これはまあ、毎朝だから仕方がない。
もう一度洗濯機をまわした。

その後、母が嘔吐した。便秘のせいだ。年に１回くらいあるのだ。枕カバーからさっき替えたばかりのシーツまで全とっかえである。
三度、洗濯機をまわした。

熱もないし咳も出ない、風邪もコロナもぜんぜん関係ないが、このご時世、嘔吐したらもうデイには行けない。母を置いて長時間家をあけるわけにはいかない。仕方がないので仕事の時間をずらしてもらった。

ダッシュで帰宅して母をトイレに連れていって、次の仕事。
まだダッシュで帰ってきて昼ごはん食べさせて、次の仕事。
いつものことなんだけどバタバタする。

なんとか夕食までこぎつけた。と思ってたら、母がまた吐いた。
・・・現在、本日４回目の洗濯機を回しているところ。うんこ早く出てくれー。

洗濯機を回しまくりながら考えた。いよいよ、緊急事態宣言が出されるということを。我が家はどうすべきだろうかと。

「今までの暮らしと違わない」
と言うけれど、要は
「甘くみるな。腹をくくれ」
ということだ思う。
一種の区切りだ。

ということで腹をくくって、緊急事態宣言の間は、我が家の介護サービスを最小限にしようと思う。
一昨日の記事「高齢者デイサービスの怖さとジレンマ」でも書いたとおり、現在、両親も私もデイサービスでたくさんの高齢者と接しているが、これはとても危ないことだからだ。万が一、私たちの一人が感染したら、家族をとおして他のデイサービスまで次々と感染させてしまう。

危険を少しでも減らすために、まず母のヘルパーさんを断ることにした。今週から私の仕事が一つ減ったので、今ならヘルパーさんナシでもやっていけそうだからだ。

次にオヤジのデイサービスも断ろうと思う。オヤジの週１の楽しみだし運動は必要だが、リハビリ目的のフィットネスジムみたいなところなので、ちょっと怖い。

母のデイサービスは、週３回のところを週１～２回まで減らす予定（仕事があるので全部を休ませるわけにはいかない）。ただ、お風呂に入る回数が足りないので、私が清拭や洗髪を頑張らねばならない。

「こっちは東京ほど酷くないんだし、頑張り過ぎたらコロナ鬱になっちゃうよ。てきとうに手を抜かないと」

みたいなことを言う人もいるが、もはや、てきとうに手を抜いていい段階じゃないと思う。酷くなるのは、これからだ。鬱になるより運動不足になるより、感染するほうがずと怖い。私は介護士だから、予防に全力を尽くすのは職務だ。仕事柄、家にいることは難しいが、できるかぎり頑張ろう。