診療情報提供書がほしい

オヤジは在宅医療のお世話になることに決まった。
訪問診療の先生に来てもらうのだ。
一人で通院するのはもう無理だし、かといって私は仕事と母で手一杯、いちいち通院に付き合うのは時間も体力もかかりすぎる。在宅医療はお金がかかるけど、通院のたびにいちいち仕事を休んでたらクビになりそうなので、それよりはぜんぜんマシだと思う。
それに、いくつもの病院をハシゴしてたくさんの薬を処方されているので、それをまとめ、減らしていけるように調整してもらおうと思っている。
状態がよくなったり悪くなったりする意味不明のオヤジに付き合ってもらえる先生は貴重だ。

で、在宅医療に切り替えるためには、今まで通っていた病院から『診療情報提供書』なるモノをもらわなければいけい。
つまり、紹介状のことかなと思うんだけど。
これがなかなか。
めんどうくさい。

これまでオヤジが通っていた病院は主に３つ。
３つの病院すべてに電話をかけて同じお願いをした。
「通院が難しくなったため、在宅医療に切り替えることにしました。つきましては診療情報提供書を書いてくださいませんか。可能なら郵送していただけるとありがたいです」

すると、対応がそれぞれに違った。

市内のA病院は
「はい、いいですよー」
二つ返事で快諾してくれた。

遠方のB病院は、ちょっと手間取ったが
「仕方ないですねー」
といいながら送ってもらえることになった。

最後に残ったC病院は、困ったことになった。
「担当医に受診して頂いてからになります」
というのだ。
「木曜か金曜にいらしてください」
病院へ行くのが難しいから在宅医療なのですが・・・？
「そういう決まりですので。失礼します」
ガチャン。
切られた。
まじか！

・・・私、仕事を休んで書類もらいに行かなアカンのやろか？
在宅医療のクリニックに相談をしたら、保健師さんが
「こちらから連絡をとってみたら、C病院の地域連携室からはOKをもらえましたよ」
と言った。
話が違う？
おかしいな？

首をかしげながら再びC病院に電話をする。
診療情報提供書がほしいんですが・・・
「診察を受けてください。決まりですので」
でも、OKはもらえてるんですが。
「それ本当にうちの病院ですか？ ありえません！」
ガチャン。
えええ・・・怒られたよ・・・怖い・・・。

もう一度、在宅のクリニックに相談する。
「おかしいな？ さっきはOKって言ってたのに。もう一回、こちらから頼んでみますね！」
と保健師さん。
しばらくして折返しの電話がきた。
「あのね！ 私（保健師さん）が言ってもダメだったのー！
でも先生（ドクター）に電話を変ってもらったら、コロッとOKもらえたわー！
医師免許って強いね！ ほんまにもー！」
ぷんぷん怒っていた。
えええ・・・なんかいろいろアレやな・・・申し訳ない。

とりあえず、医師免許の力ですべての病院から診療情報提供書をいただけることになりました。
まあよかったよかった。

本日の猫写真。

デイサービスのミー先輩は音楽が大好き。ピアノ演奏が始まると窓辺へ来てじーっと聞いてます。一緒に歌うのも好きで、利用者さんのコーラスにあわせて一緒に歌います。
「赤い花つんで♪」
「ニャー」
「あの人にあげよ♪」
「ニャー」
「あの人の胸に♪」
「ニャー」
「この花さしてあげよ♪」
「ニャー」
・・・絶妙。