ある人からこんな質問をされた。
「どうして周りの方たちは、そんなにも助けてくださるんですか?」
私は周囲にめぐまれていて、信じられないくらい親切な方々にたくさん助けられて今に至る。介護を始めたときも、下の妹の介護に手こずっているときも、ウィーンにいったときも、私が落ち込んでいるときも、そして今も・・・今だってそうだ。困ったときに手を差し伸べてくださる方々のおかげで私たち家族はなんとかやっていけている。足を向けては寝られない。ありがとうございます。
世知辛い世の中だ、ギスギスした嫌な時代だと言われているのに。
時間や労力やときにはお金もかかるというのに。
どうして皆こんな天使みたいに助けてくれるの?
・・・私が答えを知りたいくらいである。
天使みたいなボランティアさんの一人はこう仰った。
「私も今までいろんな人に助けてもらってきたんです。だから今度は私の番だと思って」
このときの『私の番』という言葉が長く心に残って、仕事をどうしようかと考えたときにも思い返したのだった。私は母や妹のことでヘルパーさんにはさんざん助けられてきたから、今度は私がヘルパーとして在宅介護を助ける番だと思ったのだ。
私はまだ自分の家と仕事でいっぱいいっぱいで、誰かを助ける側にまわる余裕がもてていない。けれどいつか誰かに手を差し出されたら、今度は私の番がきたのだと、全力でその手を取りたいと思う。それから、もし私の文章でどこかの誰かに何かを届けることができたら、こんなに幸せなことはないと思う。
私たちはどうやって恩返しをしたらいいのかわからないくらい、たくさんの方々に助けられて生きているから。少しずつでもお返しができたらと願う。
コメント
はじめまして。少し前から、ときおりブログ拝見させてもらっていました(たまたま何かの検索で、つながりました)。うちも暫く前から両親の介護生活となり、事情によりいまは自宅介護ではないのですが、数々のエピソードに、かなり共感したり、学んだり、そうありたい、と思わせてもらっています。特に、お出かけを実践されてる姿には、とても良い刺激を頂いています(心配事が勝ってしまいまして、なかなか連れ出せなくて…)。文章が、読みやすくて、かたすぎなくて、とても良いブログだなぁと思っていました。ここに、良い影響を頂いているものがいます~と、お伝えしたくて、コメントさせてもらいました。
ちょびすけさん、はじめまして!
嬉しいお言葉をありがとうございます。
何が良い刺激になるのか、何が喜ばれるのかは人それぞれかと思います。
その中でもおでかけは体に負担がかかるので難しいんですよね。いろいろ面倒くさいし(笑)
なにはともあれ、毎日を楽しく過ごしていきたいものです。
これからもよろしくお願いします。