30代の女性たちが
「私のほうが1つ年下だっけ?」
「そうだけど、このトシになったらもう1年や2年、関係ないわよ」
という会話をしていた。
一方、デイサービスでは80代の女性たちが
「私のほうが1才若い!」
「いや、学年は一緒のはずや!」
と言い合っていた。
80いくつになっても1才の年の差は大きいらしい。
「私は国民小学校やで」
「そうなん? ほな一緒じゃないなあ。私は尋常学校やもん」
「ほら、私、年下やろ!」
・・・たった1年が歴史的な差になるらしい。
学校制度はいろいろ変わってるから、利用者さんの昔話を聞いていても、それが何歳くらいの出来事なのかよくわからなかったりする。
尋常小学校卒のAさんも、国民学校のBさんも、ついでに高等小学校?のCさんも、この秋は楽しみにしていることがあるらしい。
「『私失敗しないので』いうやつ、また始まるな!」
「『右京さん』も始まるねんで!」
「楽しみやなー!」
・・・幸せそうである。
僅かな年の差など関係なく、どこのデイサービスでも大人気の神ドラマのシーズンが始まった。