共感してくれない母

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私は母に悩みを相談したことがない。家族みんながそうだと思う。もちろん子供の頃はなんでも相談していたはずだ。だがいつの頃からか
「母に相談しても無駄だ」
と思うようになった。

なにしろ母は超ポジティブ人間。悩みを相談したところで高田純次なみに適当な答えしか返ってこない。
たとえば受験が不安だと口にしたら
「何言ってるの受験くらいで。落ちたって死なない!」
笑いとばされて終わりである。
たとえば職場に意地悪な上司がいるのだと愚痴ったら、
「そんなやつ、やっつけちゃえ! 『あんた意地悪ね』って言えばいいのよ」
無茶なアドバイスをくれる。
オヤジも昔、仕事の悩みを口にしたところ、
「『そんなに文句があるんならお前がやれ』って言ってやれば?」
と返されてうなだれていた。
ふざけないでよ、こっちは真剣に悩んでるんだから、と私が怒ると
「おかーさんだって真剣に答えてるわよ」
と反論される。
愚痴や悩みを打ち明けるとかえってイライラする。世界で一番、悩み相談には向いていない。それがうちの母であった。

そんな母がめずらしく音楽番組をみていた。
西田敏行の歌だ。

♪ もしもピアノが弾けたなら~
「弾けたなら、じゃないよ。弾きたいなら習いなさいよ!」

・・・歌にむかってツッコミを入れている。

♪ だけど僕にはピアノがない
「ないなら買いなさい! 今は中古で安く買えるから!」

♪ 君に聞かせる腕もない
「練習しなさい!」

西田敏行が叱られてるよ。
母、変わってないなあ。

母に言わせれば、60才でも70才でもピアノは始められるんだから西田敏行だって習えば弾ける。やる前からあきらめるからダメなのよ、とのことです。

ポジティブすぎてアグレッシブすぎて、家族としてはちょっとしんどい。
たまには共感もしてほしいものです。

本日の猫写真。

「大きな箱は、こう!」

猫は箱が好きだそうですが、うちの子たちはあんまり入りません。ダンボールは潰してかじる派です。

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