新しい楽譜をもらった。
バイオリンの楽譜。
来夏、演奏会で弾く曲だ。
母はとっても喜んだ。
「ゲンセレよ! ゲンセレをやるのよ!」
・・・えーと。
日本人はなんでも四文字に省略したがる。クラシック音楽でもメンデルスゾーンのコンチェルトを「メンコン」、ドボルザークの8番は「ドボ8」というらしい。
で、ゲンセレって何の略?
「弦楽セレナーデよ。チャイコフスキーの」
母はうきうきと口ずさんだ。
あー、この曲、知ってる!
すごく有名。
これだよね。
CMはふざけてるけどいい曲だ。母は
「涙がでるほど綺麗な曲なのよ」
という。よぼど思い入れのある曲らしい。小学生の時から何度も何度も弾いてきた曲だから、楽譜があんまり見えなくても大丈夫みたいだ。去年はモーツァルトの楽譜が読めなくて挫折したけど、今回はその心配はないのだろう。
じゃあとりあえず弾いてみようか。
・・・と、楽譜をあけたら!
「うーん」
思わず唸った。
困った。とっても困った。私たちの2人バイオリンはこんなに難しい曲はやったことがない。もちろん、私が初心者で下手だから、というのもあるけど、これだけの高音を出すためには、私がかなり体をねじらなければならないのだ。体をナナメにねじ曲げて思い切り腕をのばして、それでやっと指が届くかどうか。
でも、2人バイオリン一番の問題である『母が楽譜を読めない問題』はクリアされている。私が頑張りさえすれば弾ける曲なのだ。
「この曲、弾きたい。とーっても!」
と母はいう。
頑張ってみるか。来年に向けて。
腰を痛めずに高音を弾く方法をなんとか考えてみよう。
本日の猫写真。
オヤジの膝をとりあって火花バチバチの2匹。
しばらく頭をハタキあってシシィが勝ったんだけど、
「いいよ譲るよ」
と、サンジ兄ちゃんに場所をあげてました。
コメント
Oh人事Oh人事
って、
チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」というんですね。
初めて知りました(苦笑)
私も初めて知りました。
他にも「太田胃散の曲」なんて完全にイメージがついちゃってますからショパン可哀想。
CMって罪です。