拙著『おでかけは最高のリハビリ!』にも書いたのですが、脳出血で倒れた母が初めて涙をみせたのは、音楽仲間がお見舞いにきてくださった日でした。
そのころ、母が代表をつとめる音楽家グループの25周年記念のコンサートが迫っていました。母は一生懸命にバイオリンを練習していました。でも病気になって、片麻痺になって、動けなくなっちゃった。
ベッドから仲間たちの顔をみあげた母は、真っ先に謝りました。
「ごめんね、コンサートに出られなくて」
そのあとで泣きました。
「私もうバイオリン弾けないかもしれない」
私はその涙を止めたくて「ウィーンへ行こう!」と言ったんです。
あれから5年。
母はずいぶん元気になって、ウィーンにも行ったし、2人バイオリンとして音楽ができるようになりました。子供たちのオーケストラに参加したり、件の音楽家グループのコンサートにも参加できました。
このグループは明日、30周年のコンサートを開催します。記念公演だから、普段より大きなホールを借りての立派なコンサートです。母(と、もちろん私)も2人バイオリンでちょこっとだけ弾かせてもらう予定です。他の方の邪魔にならないよう、高次脳が炸裂しないよう祈りつつ…。
さあ、いよいよ、5年前のリベンジだー!
がんばるぞー!
コメント
おめでとうございます!きっと素晴らしい1日になるでしょう。
ありがとうございます!
大恥かかないように祈っててください!
リベンジ、いってらっしゃいませ。だださんとお母様のリハビリの原点ですね。頑張って下さい!
ありがとうございます!いってきましたー!
母は相変わらずでしたけども(笑)