オヤジの料理(17)…焼きそば、危機一髪

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金曜の夕飯はオヤジがつくると決めている。毎週欠かさずとはいかないが、かなり頑張ってくれている。そろそろ腕前も上がったといいたいところだが・・・

近頃、スランプである。

今日の献立は焼きそばだった。袋入のそば(ソースつき)を買ってきて準備している。野菜を切って、炒めて、そこまでは良かった。帰宅した私が目にしたものは、ボウルにいっぱいの茶色いスープ。
これ何?と尋ねると
「聞かないで」
とオヤジ。
いや、聞くよ!
すっごい気になるよ!
焼きそばにこんな大量の水(しかも焦げ茶色)なんて使ったことないよ私! まさか、ソースを水で溶いたのか?

オヤジはもごもごと話しだした。
「違う。そばを…炒めるときに…入れようと思って…」
ほぐし水?
「そう。でも…ただの水だと味気ないから…こっちのほうが旨くなるから」
何を入れたの? 出汁?
「そう」
でも、出汁でこんな色にならないよね?
「これ…」
オヤジはごそごそと戸棚から引っ張り出した。『ちょっと丼』の小袋を。しかもカツ丼用
丼の素で麺を味付けするの?
「そう」
ソースは?
「ソースもかけるよ、もちろん」

却下ーーーー!

カツ丼の素+ソース!
どんだけ色濃い焼きそばを作る気だオヤジ!

「だって俺…おいしいかと思て…」

あのね、カツ丼のタレと焼きそばソースと両方だとね、すっごく辛くてマズくなるよ。それに塩分が高すぎると血圧が上がるから、おかーさんの頭の血管がまたブチッていくよ。
必死で力説したら、なんとかあきらめてくれたが、
「そうか…」
オヤジはしゅんとしていた。まあ、ボウルに一杯の水をつかったら、焼きそばじゃなくてただの汁そばになっただろうけどね。

オヤジは悲しそうだったけど、ふつうに美味しい焼きそばができました。ギリギリ間に合ってよかった。

猫玉

オヤジは、やろうと思えば普通に焼きそばを作ることができるのだ。なのに、変に手を加えて失敗する。要らないものを足しまくって、だいたい毎回、危険なくらい塩っぱくなる。本人は、もっと美味しくなるだろう、と思って足すのだけれど。
「普通が一番」
ということを、そろそろ覚えてもらいたい…。

コメント

  1. だださん、こんにちは。
    おいしい焼きそばが食べられて良かったですね♪

    市販の調味料って塩分高いですもんね。

    試行錯誤していくと、だんだんシンプルな味付けになっていくと思いますよ。
    考えるのがめんどくさくなってくので←これ私

    でもご飯作ってくれる家族がいるって良いですね!
    お父様、来週もがんばってください~。

    • mikomanaさん、こんにちはー。
      普通の焼きそばができあがってホッとしました!
      そうなんですよソースってすごく塩分高い…
      考えるのがめんどくさくなるまで、オヤジの根気がつづいたら良いのですが。
      近頃、インスタントやスーパーのお惣菜が登場することが増えてきました。
      励ましありがとうございます!