訪問ヘルパーの駐車場がない問題

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大正生まれのおばあちゃんに訊かれた。
「はろいん、て何や?」
今日は10月31日、ハロウィーンだ。
「外国のお祭りです。子どもたちがお化けの仮装をして、お菓子をねだって…」
いくら説明してもピンと来ない様子。めんどうだから一言でまとめてみた。
「カボチャを食べる日です!」
「・・・冬至か?」
おばあちゃんは首をかしげた。
「カボチャはそぼろ煮が一番おいしいな」
「そうですね」
話は終わった。

さて本日のお題は「ヘルパーの駐車場がない問題」。

都会のヘルパーは自転車で移動すると聞くが、うちの地元は山あり谷ありの田舎だから、たいていのヘルパーが車を使う。カバー範囲も広いから訪問先まで車で20分くらいかけたりする。

かといって田んぼが広がる農道ばかりではない。建て込んだ住宅地には車を停める場所がない。コインパーキングなんて洒落たものもない。下手に停めるとご近所さんに叱られる。どうしようもない時は大型スーパーに停めて、夕飯の食材など買って帰ることになる。

だが今日はハロウィンのイベントでもあったのか、やたら混雑していて、まったくどこにも停めることができなかった。

「停める場所がないいい!」

半泣きで駐車場を探してまわり、サービス開始5分前にようやく見つけたけれど、そこから訪問先まで軽く1kmはありそうだった。

「遅刻なんぞするかあーーー! 気合じゃーーー!」

43才、全速力で走り抜け、なんとかギリギリ間に合いました。死ぬかと思いました。

ちなみに、我が家の裏には広場があって、昔はヘルパーさんに停めてもらっていました。広場だから誰の迷惑にもならないし、駐禁でもないので、周囲の数軒で「お客様用駐車場」として使っていたんです。

が、ある日突然、
「ここは駐車場じゃないぞ!」
って怒鳴ってくるご近所さんが現れたんです。
80代のおじいさんでね。
「おたくのヘルパーはどこに車を停めるんですか?」
って他の人が訊いたら、

「うちにはヘルパーなんか来ん!」

『ヘルパーなんか』って言われちゃうんですよ…。
そりゃ今は元気かもしれないけどさ…。

そのおじいさん、子供がボール遊びをしていたら
「ここは遊ぶところじゃないぞ!」
と怒鳴ってたそうです。
そりゃ少子化にもなるわ。
人手不足も解消できへんわ。
どないやねん!

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