ウィーン旅行の名残り

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伊丹空港へ行った。母と叔母と3人で。とくに用事があったわけではない。ただ叔母と
「久しぶりに会いたいね」
という話になったとき
「どうせなら空港で会おうよ」
と決まった。

伊丹空港へ行くのは1年3ヶ月ぶり。ウィーン旅行以来だ。去年の6月、私たち3人はこの空港から旅立った(成田経由)。なんてことのない場所にも思い出がたくさ詰まっている。

あの日。2016年6月22日。
私たちはこのエレベーターに乗り。
この店でお茶を飲み。
見送りにきた家族に別れを告げ、あのゲートをくぐって冒険の世界へ旅立ったのだ。

背中で聞いた甥っ子の泣き声を、今も鮮明に覚えている。

あの旅立ちのとき、私はものすごく緊張していた。心細かったし、寂しかったし、怖かった。振り向いたら私も泣くかもしれなくて、甥っ子に手を振ってあげることができなかった。ブログ(在宅介護しながらウィーンへ行くブログ)には楽しげなことばかり書いていたけれど、要介護5の母をつれてウィーンへ行くということは、たった一人でアフリカへ旅立つのに負けないくらい勇気のいることだった。それはそれは大変な旅行だったけど、それはそれば素晴らしい思い出になった。

あれから1年3ヶ月。
ウィーンは遠くなりにけり。

私はウィーンで使い残したユーロを円に替え、そのお金でランチを食べた。叔母さんは、あの旅行で貯まったマイルを使ってお土産を買ってくれた。

「ウィーンの名残がきれいになくなったね!」

きれいさっぱり。
それでいいんだ。
前へ前へと、進んでいくために。

本日の猫写真。

ふみふみサンジ君。
毛布が気持ちいい季節になりましたね!

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