まさか老後にこんなに楽しいことがあるなんて！

今日は私が勤めるデイサービスのバザーの日だった。年に一度のビッグイベント！ といっても、小さな事業所の小さな小さなデイサービスだから、たかが知れているのだけど。それでも小さいなりにバザー商品はあるし、手作りのお菓子も売るし、喫茶コーナーもある。

私達スタッフはもちろん、利用者さんたちも朝早くから「出勤」してもらった。商品をつくったり、呼び込みや接客をしたり。みんなよく働いてくださった。もともと介護職員が60才70才（！）という高齢な職場だが、今日は
「誰がスタッフか分からへんな」
とまで言われてしまった。

中でも一番よくこき使われた働いてくださった方に、
「今日は働かせてしまって、すみませんでした」
と謝った。
そしたら、その方は、
「何を言うの！ 私、家では何も仕事がないのよ。だから今日は働けてすごく嬉しかったの。ありがとう」
と逆にお礼を言ってくださった。満面の笑みで。背後から後光が差して見えた。

そういえば、この方は以前もデイのイベントの際に
「まさか老後にこんな楽しいことがあるなんて、思いもよらなかったわ！」
と仰っていた。
仏様のように慈悲深い利用者さんに楽しんで頂けるように、これからも頑張って働こうとみんなで誓った。

帰り支度をしていたら、虹が出た。

疲れたし、大変だったし、しんどかったけど、楽しい一日だった。

さあ、あとは猫といっしょに眠るだけ…おやすみなさい。