「ごはんの時はテレビを消しなさい!」

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母は食べるのが遅い。
朝食は最低40分。下手したら1時間。
昼ごはんはまだマシだが、夕食はやっぱり1時間はかかる。
食後の薬にはもっと時間がかかる。
その間、私はそばについてなくちゃいけない。

その話をしたら大抵
「大変ねえ、やっぱり嚥下が悪いのね」
って言われるんだけど…。
食べるのが遅いのは、昔から!
昔からトロくさいのに病気で拍車がかかっただけ!
その証拠にお菓子など好物はごく普通のスピードで食べられる

では、なぜ時間がかかるのか?
それは「テレビに気を取られているから」だ。

病気のせいもあって、母は2つのことを同時に行うことができない。テレビを見ながらご飯を食べる、ということが難しい。私はずっと声掛けをしてるんだけど、それでもCMの間に集中して食べてる感じ。

じゃあテレビを消せばいい。テレビを見ながら食べることの弊害は、昔からよく言われている。味がわからなくなるとか。消化によくないとか。

実際に、テレビがなければそこそこのスピードで食べてくれるので、私はときどき
「お行儀が悪いし、今日はテレビは無しね!」
と宣言する。
すると母は
「そうね、あんたたちが子供の時、ずっとそうやってたよね。『ご飯のときはテレビ無し』、って」
と納得してくれる。
そうそう、そうだった。私が子供の頃、母は食事中のテレビは絶対反対派だった。テレビ自体、1日30分って決められてたし。

しかしテレビを消すと、食事のあいだじゅう、母は叱られた子供みたいにシュンとしている。
会話もなぜか弾まない。
「テレビがないとやっぱり寂しい・・・」
黙ってもそもそと食べて
「ごちそうさま」
暗い。やたら暗い。食べる量も減っている。食べるのは早くなったけど、これは楽しい食卓とは言えない。

なんだか可哀想になってテレビをつけると、母の笑顔がパッ!と明るくなる。
たわいもないバラエティを眺めて
「すごいねえ~おもしろいねえ~」
と喜んでいる。楽しそうである。
楽しいのはいいけどちゃんと食べてー!

「テレビを見ながらのご飯」は母の大きな楽しみなので、最近はもう、あきらめている。時間がかかるのは仕方がない。気長に待とう。

でも、今日は夕飯を食べ終わるのに1時間半もかかった…パンツびしょびしょやった…テレビに夢中になるのはいいが、せめてトイレは行こうよ!

本日の猫写真。
窓辺で陽なたぼっこのサンジ君。

なんで右手をそんなとこに入れてるの?
網戸の溝っていうか・・・桟? あ、サンジだけに?

コメント

  1. ラジオは?

    • やってみたけどダメでした。画面が見たいらしいので・・・。

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