服薬介助をする猫

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1才4ヶ月のシシィは、相変わらず台風のように暴れまわっている。壁紙をはがしたり、コップを倒したり、畳みかけの洗濯物をグチャグチャにしたり。
「こらっシシィ!」
ずっと怒られてる。


(今日は母のスマホケースを味見してた)

だけどシシィにもちょっとだけ良いところがある。サンジの服薬介助をしてくれることだ。

腎臓を患っているサンジは、毎日2回薬を飲むのだけれど、たまに嫌がって逃げてしまう。ソファの下なんかに潜られたら私の手では届かない。そんなときに重宝するのが猫の手だ。シシィの手だ。
「シシィ! サンジ兄ちゃんを連れてきて!」
「ニャッ!」
シシィは、私のいうことを理解しているのかいないのか、2つ返事でソファに潜っていく。そして…サンジ君のお尻を猫パーンチ!
「なにすんねん!」
びっくりしたサンジが外へ飛び出してきたところを私が捕まえる、連携プレー。

「お薬は嫌ニャー!」
一応の抵抗はするけれどもサンジは薬を飲むのがとても上手い。5秒から10秒あれば錠剤をゴックンしてくれる。ただ、その数秒間は
「まずいニャー!」
ジタバタもがいている。
するとシシィは興味津々で近寄ってきて、サンジの足の裏をペロペロなめるのだ。
「兄ちゃん、がんばって!」
と励ますように。
サンジはペロペロされたくすぐったさに、一瞬、薬のことを忘れるらしい。
「なにすんねんな、もうー!」
・・・ゴックン。
シシィに気を取られてるうちに飲めちゃった。

ありがとうシシィ。
おまえ意外と役に立つねー。

(「まあねー」とか言ってるシシィさん)

あ、でもオヤジの制服をかじっちゃダメだよシシィさん…サンジをいじめたらダメだよシシィさん…もう! 母のお腹の上を走ったらアカンていうてるやろー!
「こらっ、シシィ!」
やっぱりシシィは悪い子です。

ちなみに。
サンジの服薬にかかる時間は、捕獲も入れて1、2分。障害のある妹は歩けないから捕獲の必要もないのですが、服薬介助に約5分かかります。そして、母の服薬介助にかかる時間は・・・なんと15分!下手したら2、30分かかっちゃう!なかなかゴックンしてくれない!

シシィ! おかーさんにも猫パンチしてー!

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