私の書きもの好きは遺伝である。曽祖父も祖父もいろいろ書く人だった。
だからもちろん、母も同じ。
何もすることがない日曜の朝、
「今日はパソコンをしよう!」
と言い出した。
「たまには文章を書こう!」
2年前に半側無視が改善してからというもの、母はちょいちょいパソコンで日記を書いている。
・・・今日は何を書くの?
うちの娘は怖いです、とか?
「そうそう。『娘はうちで一番怖いです。デイサービスのおばあちゃんたちもみんな同じことを言っています。娘とはみんな怖いものだそうです。でも結局は、娘をうんどいてよかったと思っています、って書くよ。私は今とーっても幸せです、って」
お、おう、照れくさいけど、嬉しいな!
書いてくれ書いてくれ。
楽しみに読ませてもらおうっと。
それから3、40分かかって母が書きあげたのは、こんな文章だった。
最近おもしろいテレビはつぐみちゃんです。タイトルは「朝顔」ですが、みんあ「つぐみちゃん」というのdr、それで通じると思います。あんあかわいい子が出てきたらどんあ名友(※名優)でもかないませんえ。
それから「天国っと地獄」というのもおもしろいですね。あんあこと現実にはあり得ないけど、はらはらしますね。それから「相棒」や「名探偵コナン」の特番が時々あるのも楽しみですね。最近はおもしろいテレビがたくさなるのでテレビがたくさnあるので、毎日何を見ようか娘と考えるのが楽しみです。
・・・ねえ!
ねえ、私の話は!?
娘をうんどいてよかった、って書いてくれるんじゃなかったの?
テレビの話ばっかりやん!
「そんなん、あんたが『つぐみちゃん』に勝てるわけないやん」
へー、そうですかー。(母の日記の全文はこちら)
今、両親はそろって『麒麟がくる』の最終回を見ている。
母は毎週みてるんだけど、毎週
「この人が明智光秀?」
ときいてくる。今日もきいていた。
楽しそうに見ているドラマも、実際はどれくらい理解してるのだろうか。
ま、楽しそうだからいいねんけど。