両親をつれて散歩に行った。べつに行きたくもないのだが、オヤジがあまりにも動かないので母と二人で引きずって行く。
いつもの公園まで歩いた帰り、
「ちょっとコンビニに寄っていこう」
思いついた。コンビニのマルチプリンターで姪っ子の卒業式の写真をプリントアウトしたいと、ずっと前から思っていた。でも私の生活ではコンビニに行くことなど滅多にないから、今日はチャンスだった。
振り返ると、オヤジは遠くからえっちらおっちら歩いてくる。
まだまだかかりそうである。
私はコンビニのちょっと手前で母の車椅子を停め、
「ここで待っててね」
とブレーキをかけた。
コンビニは狭いので車椅子には向かないし、感染予防のこともある。母は問題行動もないし、後ろからオヤジも来てるし、ほんの2,3分なら一人でもべつに平気だ。
「うん、ゆっくり行っといでー」
母も慣れたもの。
だがしかし。
2,3分どころかコピー機を操作しはじめるより前に
「あのう」
声をかけられた。
「お母さんが寒がっておられますよ」
通りがかりの人が母に声をかけてくださったらしい。
たぶん、置き去りにされたベビーカーを見つけちゃった時みたいに心配されたのだろう。
あとで母本人に聞いたところによると
「寒くなりましたね」
「そうですね」
みたいな会話があったようだ。
その方は親切で声をかけてくださったわけで・・・親切から心配してくださったわけで。もしかして虐待で放置してるとか思われたのかなあ。
説明するのもしんどいし、また別の人に心配されても困るから、コンビニを出た。
プリントアウトはまたお預けだ。
声をかけてくださった方、ありがとうございます。
コメント
こんにちは。
わかります。多分、介護をしていたら、何度も経験すること。
あと、ありがた迷惑な親戚とか、います。
読んでいて、私の心もギューってなりました。プリントアウトを中断した、だださんの気持ちも痛いほどわかる。
でも、車椅子生活になった母も、人の手をかりる事で、嫌なこと、悔しいこといっぱいあったと思う。言わないだけで。→子供に対してもね。
そして、それでも、挫けないのは、コロナが終わったら堂々と外出出来る気持ちになれるのは、だださんのブログが元気と励ましをくれるからですよ。
うちにはいないんですが、アドバイス「だけ」くださる親戚って多いらしいですね・・・。
今回はたぶん面識のない方で本当に通りすがりの親切だったと思うんです。
>車椅子生活になった母も、人の手をかりる事で、嫌なこと、悔しいこといっぱいあったと思う。言わないだけで。→子供に対してもね。
本当にそうですよね。
コロナが終わったら、いつかは終わりますから、終わったら思い切り遊びにいきましょう!