本日2度目の更新です。弾丸!台湾旅行記(2)はこちら。
今回の旅行で私が家をあけたのはほぼ一日だけ。火曜の夕方に出かけて、水曜の夜中には帰ってきた。若い頃ならそんなの「ちょっとしたお出かけ」程度だった。徹夜して(宝塚で)遊んだりもしてたし、旅に出れば1か月2か月帰らないこともあった。
ところが今はぜんぜん違う。
たった一日。
たった一日、家をあけることが、どんなに面倒くさいことか!
まず母はショートステイだ。部屋が取れなかったら困るから2ヶ月以上前に予約した。ショートの利用料は台湾への往復フライト+宿代よりも高い。それで喜んで行ってくれればいいが、
「ショートはつまんない」
と行きたがらない。いつもは1泊なのに今回は2泊だから、なおさら。
「いいなあ。私も台湾について行きたい」
とかぶうぶう言うのを説き伏せ、その代わり月曜のデイは休んでいいからとなだめ、ようやくショートに行くことを承知した・・・それも午後からで。
オヤジは一応は大人なので、食費だけ渡してあとは放置、というわけにはいかない。放置すると自堕落まっしぐらな問題児オヤジである。
一包化された飲み薬に「水曜の朝」「水曜の夜」などと大きく紙に書いて貼り付けておく。袋にも書いてあるがまったく見ないからだ。その上で、朝も晩もLINEで
「ちゃんと起きた!?」
「薬のんで!」
と突っついておく。
そうして、たった一日。
たった一日の短い旅を終えて帰ってくると!
「帰ってきたーーーー!」
「だだが、帰ってきたあああああ!」
まずは2匹の猫たちが駆けずりまわって大喜びしてくれた。ものすごいハイテンション。犬かおまえら。
居間に入って絶句した。
「・・・・・・・・・ウソやろ?」
もうグッチャグチャだった。
鬼の居ぬ間にオヤジはかなり羽をのばしたようで、食べ散らかしたインスタント食品やお菓子の容器がシンクにあふれ、ぬぎちらかした服とゴミが床に散らばり、テーブルの上はパン屑が、椅子の下にはジャムがこぼれている。そして当然のように薬はまったく飲んでいなかった。
すごいなあ、たった1日でこれか! と呆れた。
私が3泊4日のツアーにでも行ったら立派なゴミ屋敷に成長するだろう。
母がショートステイから帰ってきたのは翌日、木曜の午後だ。
またしても猫たちがそろって
「お母さん帰ってきたーーー!」
「わああ、お母さんだああああああ!」
めちゃめちゃなテンションで駆けずりまわる。
母はショートで本を読んで過ごしたらしい。デイサービスと違って他にすることもないから、退屈が大の苦手な母はほとんど干からびそうになっていた。ご機嫌をとるため、その夜は回転寿司につれていった。
だが今朝になっても母の機嫌は直らなかった。
「デイに行きたくなーい!お家にいるー!」
登校拒否ならぬ登デイ拒否。今日は私の仕事が忙しい日だから、どうしても行ってもらわなくちゃ困るのに。
仕方なく
「じゃあ土曜は休んでいいから、今日だけは行って!」
とお願いして、ようやく頷いてくれた。やれやれ。
たった一日。たった一日のことなのに! 面倒くさいなー。
コメント
一人旅って楽しいですよね!ワタシは国内専門ですが。
でも、世間からは「変わってる」とか「寂しくないの?」とか「一人じゃつまらない」とか言われますよね。
大人たるもの、一人で旅して、行く先々で色々な人と触れ合って、時々バス乗り間違えて(笑)、無事に帰ってくるって有意義で豊かで盛り沢山の楽しみです。
次の弾丸も楽しみにしてます。
ネックはお留守番の父上ですねえ。
ネギの刻み方とか拝見すると、やれば凄く丁寧な仕事が出来る方のようなのになーと思います。
多少持病気味はあるにしろ、母上に比べれば健常なのに気持ちがポジティブにならないのが困りますね。
日本人は一人旅に不寛容ですよね。
昔は女一人だと自殺するかもという理由で旅館に宿泊拒否されたとか(笑)
インドなんかだともはや一人旅のほうが多いんですが。
…にしてもバスを乗り間違える!
うわー、迷子よりたいへんだー!(笑)
うちのオヤジは健常に見えてそうでもないんです。
発達障害テストやらせたら全問ひっかかるレベルでした。
認知症なのかどっちかなあ?
言われたことはできるし、やる気もあるのだけど、何をするべきか手順を考える能力が無いのです。
ほぼ子供です。
今までどうやって仕事していたんだろうなあ…。