季節柄「クリぼっち」という言葉をよく聞くようになった。「ひとりぼっちでクリスマスを過ごす」という意味らしい。自嘲気味に使われるのだろうけれど、この言葉にはそこはかとなく見下しの気持ちが漂っているようにも感じる。
「クリスマスを一緒に過ごす恋人も家族もいない可哀想なヤツ」
と。
もういい加減やめたらいいのに、と思う。クリスマス、お正月、バレンタインなんかを誰と過ごそうが過ごすまいがどうでもいいし人のことは放っとけって思う。まるで、そういうイベントは大事な人と過ごすべきであり、一人で過ごしたら負けみたいな、そんな風潮があるから年末年始は自殺者が増えるのだ。
一番やめとけって思うのが
「君はクリスマスも仕事なのか、可哀想になあ」
とかいう言葉!
イブの夜だろうが年が変わる瞬間だろうが、働いてる人は働いてる。たくさんの人が遊んでいる時に、たくさんの人が働いてる。電車で初詣にいけるのも元旦からコンビニで買い物できるのも、働いてる人がいるからだ。だからそういう人に声をかけるのなら「可哀想」じゃなくて「ありがとう」じゃないだろうか?
(シシィがもたれてくるから重いらしい)
ちなみに我が家のクリスマスは、施設暮らしの妹が帰ってきます。へたをして機嫌を損ねると、怪獣みたいな「ギャオー!」という叫び声がイブの夜じゅう響き渡るわけです。叫び声と下痢のオムツ交換とで一睡もできず、いらいらして気が狂いそうになります。地獄みたいな聖夜です。だから私はひとり静かに夜を過ごす「クリぼっち」が本当に羨ましいのです…。そんなに寂しいなら、うちの妹、貸してあげるのに。
コメント
感じがよいとは言えない短縮語ですね。
ネットをさまよっているとお初の短縮語に出会うことが
珍しくない昨今、何度「○○とは」検索をしたことか。
クリぼっちについては、この記事のおかげで検索する手間が
省けました(笑)
>一番やめとけって思うのが
>「君はクリスマスも仕事なのか、可哀想になあ」
>とかいう言葉!
同感です。
端なくも、翻訳書のタイトルを思い出しました。
「そしてみんな軽くなった」
70年代の刊行。
あらま、ずっとそうみたいですね、人間って(笑)
妹さん、ご帰宅ですか。
なるべくSilentなnightになりますように。
「そしてみんな軽くなった」、検索かけちゃいましたよー。
今の若い人はものすごく慎重で現実的だから、ちょっとくらい軽くなったほうが良いのかな?
ネットスラングはもうすっかり慣れてしまっているのですが、やっぱり引っかかる言葉も多いですね。
ちなみに
「君はクリスマスも仕事なのか、可哀想になあ」
って言ってくるのは大抵オヤジです(笑)。
クリスマス頑張って戦います…。