我が家には貧相な庭がある。昔は母がそれなりに手入れをしていたが、今では完全放置状態。肥料どころか水さえやらない。ジャングルというか、ただの野原である。
母が倒れてからの4年間で、鉢植えなどか弱い花はぜんぶ消えた。今では過酷な環境に耐え、自力でやっていける植物だけが生き残っている。
つまり、ワイルドフラワーだ。
おかげでまったく手を入れなくても春にはちゃんと花盛りになる。
空色のオオイヌノフグリに始まって、明るい紫のタツナミソウ、可愛らしいヒメオドリコソウ、ひそやかなハコベ、地を這うオオニシキソウ、図々しくはびこるオランダミミナグサ、カラスノエンドウなんかが次々と咲く。今はタンポポとスミレがだいたい終わってポピーの時期だ。
野草だけじゃない。花壇の生き残りたちもまだまだ咲いてる!
シャガとシランは枯れるどころか年々、勢力を広げつつある。
チューリップはとうとう葉っぱだけになってしまったけれど、スズランはほったらかしでも平気みたい。
それから・・・
牡丹!
優美でゴージャスな牡丹。丁寧に丁寧に育てなければ枯れてしまう繊細な花かと思っていたけど、意外に図太かった。もはや王者の風格だから、人間風情の手など借りなくてもいいのかもしれない。
ついでにいうと、シャクヤクなんて今も10個くらい蕾がついてるし、ユリも毎年きっちり咲く。だから
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
っていうのは実は、逞しく生きる女性の美しさを指すのかもしれない。
私もこの花たちのように生きたい。環境に負けず、不平を言わず、強く正しく美しくほがらかに、生きていきたい。・・・あ、美しくなくてもええねんけど。
本日の猫写真。まじめな顔で猫パンチをくりだすサンジ君。
今日、伺ったお宅で
「あなた猫好きなの? 生まれたての子猫いるわよ? ちょっと見ていかない? ついでに一匹持って帰らない?」
と言われました。生まれたての子猫! ものすごく見たかったけど、見ちゃったら最後、絶対に連れて帰りたくなるから止めておきました。ややこしいの連れて帰ったらサンジがまた具合悪くなっちゃうから…。
コメント
だださんこんばんはー!
ワイルドやの~!!
ワイルドフラワーという言葉に危うく騙されそうに・・・
昭和天皇は雑草なんて草は無いとおっしゃったらしいですな。
このポピーの色好きなんですよ。その大きさのポピーが咲くってことは
まだまだ土が肥えてそうですね~。
っていうか、たまにはホースでじゃーっと水やりしてやってくださいよう。
うちの庭にもジャングル地帯があって、夏になるとそこに紫蘇をとりに行きます。(笑)
ワイルドだろ~?
雑草という言葉は私も苦手です。
私自身が雑に生えてるからかもしれませんが。
シソ、いいですね!
うちも母が何度か植えていましたが、バッタに食い尽くされてすぐ消えちゃうんですよ。
生存競争って過酷です。
水やりは・・・オヤジの仕事ってことで(笑)
あはは、な~るほど、立てば芍薬 以下略は、そうとも言え
ますね!
牡丹以外、だださんが挙げた面々は、うちの庭でも
勢ぞろいです。
だがしかし、風情もへったくれもなく、我が家の場合は
毎年が闘争ざます。
田舎なので広さ「だけ」はある庭で放置すると、ドエライ
ことになっちゃうんです。
数年前、彼らに遠慮してもらいたくてヒメイワダレソウ
を植えたらば、これが!
とんだジャジャ馬ヒメ(誰かさんみたい)、逞しいの
二乗で、闘争相手が増えてしまいました。
サンちゃ~ん、それ、きみの決め顔と決めポーズ?
うん、決まってるよ。
広い庭がジャングル化すると遭難しそうですね!
ヒメイワダレソウ、可愛い花じゃないですか~シシィみたいに(笑)
野草の闘争はすごいですね。
『世界に一つだけの花』の歌詞なんかだと花ってすごく健気みたいですが、現実には
「我こそがナンバーワン!」
「いや俺がこの中で一番だ!」
と争いまくってます。
我が家の庭はミントでさえなかなか生き延びられません。
だださん偉い‼️
子猫見なかったんですね^^;
本当に見たら最後、絶対連れて帰るはめになります。
私は見たい誘惑に勝てないだろうなぁ🙀
見たら絶対、もうダメですね(笑)
正直、めちゃくちゃ見たかったですよ!
でも実はこれ仕事中だったので自制できたんです。
プライベートだったら誘惑に負けてたかも。