ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに（気分だけ）行ってきた

友達に会えない。
外食もできない。
買い物だってままならない。
どこにも遊びに出られない！
そんな日々が７か月も続いて・・・お出かけ好きの両親は、もう、限界だ。

なんとかならないだろうか、と考えた。
コロナは怖い。
万が一にも感染してはいけない。
でも、このままでは母が病んでしまう。
刺激の乏しい日々がこれ以上つづくと、オヤジが歩けなくなってしまう。

・・・攻撃は最大の防御だ。
私は考えた。
家に籠もってばかりでは病んでしまう。
同じ籠もるなら、ホテルでもいいのではないいか？
それで昨日、仕事が終わってから、両親を車に乗せて、ホテルに泊まりにいったのだ。

自家用車でホテルまで直行。
ホテルに入ったら私は二重マスクと眼鏡、親はマスクとフェイスガード。
チェックイン・チェックアウトはガラガラの時間に。
私がフロントで手続きしている間、両親は風通しのいい入り口付近で待機。
エレベーターは他の人と乗らない。
エレベーターのボタンにも触らない。
他の宿泊客とソーシャル・ディスタンスを取る。
何かするたびに手指消毒。
血が出るまで手指消毒。
部屋には私が先に入り、手すりからコップから、ドアノブからトイレの壁から、もうそこらじゅう消毒しまくりだー！
「あー、おとうさん、トイレちょっと待ってーーー！」

食事も、部屋でコンビニ飯とかテイクアウトで済ませる。
どこにも遊びに出かけない。ショッピングもしない。
ただ、ホテルに素泊まりするだけ。
本当に「泊まるだけ」！
徹底的に三密を避けたら、こんなになってしまった・・・。
だって、母がどうしてもUSJに行きたいっていうんだもん！

窓からの眺め。６Fじゃ低いな

ホテルは「ホテル・ユニバーサル・ポート」。USJのすぐ前だ。ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドやフライング・ダイナソーが走っていくのがよく見えたし、母の大好きなホグワーツ城も遠くにのぞいている。ここに泊まってUSJに行かない客は私たちだけじゃないかな？ せつない。

せめてもの思いで、朝、オヤジを散歩に連れ出した。
母も誘ったんだけど
「眠たくて無理～」
と断られた。

ホテルを出て200ｍほど歩き、エレベーターを上がると、USJのエントランス前に出る。エントランスに近づくだけでも検温を実施していた。

ゲート

これ見ただけでUSJ来た気分になれる。入れないけど

朝早くに訪れたから、さすがに空いていた。
開園待ちのお客さんも歩いてるけど、屋外だし、チケットブースに近づかなければぜんぜん大丈夫。地球儀の前で写真を撮って
「USJに来た、つもり！」
と言って帰った。

いや、入りたいよ？
ここまで来たらインパークしたいよ！
でもやっぱりダメだ。
オープンするとホテルの窓からも見えるくらいの大混雑だし、マスクしないで大声だしてはしりまわる子供もいるだろう。
今はまだ私たちが入るべき所じゃない。
いつになったらこのゲートの向こう側に行けるんだろうな。

虚しいといえば虚しい。
寂しいといえば寂しい。
でも、何もしないよりはマシ！
というお泊りだった。

兵庫県民車椅子ユーザーとしては、いつかホテルニューアワジ♪に行くのが夢です。
高すぎて手が出ないけど。