私はこれまで接客業が長かったので。
介護事業所に勤めだしてからも、利用者さんのことをたまに「お客さん」と言ってしまう。
事務所のことをつい「会社」と言ってしまう。
クセになってるから、もう3年になるのに、なかなか治らない。
「介護は専門職なのでサービス業ではありません」と研修で習った。
習ったけれども。
相手を思って働き、喜んでもらえると嬉しいのはおんなじじゃないかな。
むしろサービス業で接客業だったときは、会社の利益が最優先だった。
数字を上げることを一番に考えろと言われた。
お客さんのことを考えて動くと上司に怒られたものだ。
まあ、その会社は潰れたんだけど。
今は違う。
誰のために働くかで迷うことはない。
利用者さんのことを考えて動いていいのだ(介護保険の範囲内なら)。
それは私にとって幸せなことだ。
「朝起きてな、今日はお風呂の日やなあ、ヘルパーさんが来はるなあ、って思ったら嬉しくてな」
超高齢のおばあちゃんに言われた。
「あんたに会えるの、心待ちにしてるの。子供みたいやろ」
うふふ。
おばあちゃんは少し恥ずかしそうに笑った。
介護職がサービス業なのか接客業なのかそうじゃないのか、それは捉え方によると思うんだけど。
こんなにも素敵な仕事は、そうそう無いんじゃないかなと思った。
本日の猫写真。
寝顔を撮ろうとしたらパチッと目を覚ました。怖い。
コメント
こんにちは
私も介護職に携わってますが
訪問介護(掃除が主)の時、高齢の利用者さんの難儀さが分かり、保険範囲内と外との間で断る事が出来ず止めて仕舞いました!
今では、介護施設内の雑用で責任も有りませんから 利用者さんとも楽しく接しています。
ああ、わかりますわかります!
うちは介護保険外の仕事も請け負ってるので、なんとかやりくりしてますが…
簡単に割り切れないことばかりですよね!
一人暮らしだからご自分ではできないことばかりなのに…。
そういう意味では施設さんのほうが気楽なのでしょうか。
利用者さんがそんなに楽しみに待っていてくださるなんて、うれしくなりますね。私は保育士をしていますが、子どもも会って顔を見るなり笑顔でそばに来てくれると、とても幸せな気持ちになります。
介護も保育も、愛情をそのまま向けることができ、それを素直に受け入れてくれる関係の持てる仕事ですね。ありがたいなぁと思います。
>子どもも会って顔を見るなり笑顔でそばに来てくれると、とても幸せな気持ちになります
これは可愛いでしょうね!
高齢者の利用者さんの中にはなかなか老獪な方も多いですが(笑)、
素直に受け入れてくださる方に出会えると、とても嬉しいです。