あきらめた!

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最近あまり記事にはしていないが、私と母の2人バイオリンは細々と練習をつづけている。夏のコンサートまであと4ヶ月しかないから、そろそろ本腰を入れなければならない。

・・・が、なかなか、はかどらない。

2人バイオリンは、まるで二人羽織のように、2人で一挺のバイオリンを演奏するアクロバティック奏法だ。母が右手で弓を弾き、私が弦を抑える。練習は必ず2人でしなければいけない。

だけど2人がそろう時間がなかなか無い!

母が暇なときは私が仕事にいったり家事をしたり。私に時間ができた頃には母は疲れて寝ていたり。足並みがそろわないのだ。オケで同じ曲を弾く子どもたちは毎日1時間も2時間も練習しているのに、私たちは週に1時間か2時間がせいぜい。

これでは全然うまくならない。うまくなるわけがない。秋からもうずっと同じ曲ばかり練習しているというのに。これではコンサートに間に合わない!

なので私はあきらめた。すべてを弾くことをあきらめた。

すべてじゃなくて…弾けるところだけ弾けばいい。

難しいところは飛ばしちゃえ!

弾きたくないところに×印

2人バイオリンはふつうに弾くより難しい。高音を弾くためにはかなり無理な体勢になる。また腰をいわしたら大変だから、高音部は、パス!

「これ以上はムリ」の印

あまりにも早くてポジション移動が忙しいところも、母と私の息が合わなくて大変だから、パス!
ダブルシャープもイライラするから、パス!
もう2楽章は半分くらい、パス! おやすみ!

母は笑い転げていた。
「こんなの聞いたことないわー」
いいじゃない。2人バイオリンなんてやってる人、他にいないんだから。
無理のないよう、私たち流に、音を楽しめばいい。音楽なんだから。
「でもダブルシャープは覚えたら簡単よ?」
いいの!
あれ嫌いなのー!

ほんというと、ときどき休憩を入れないと、全曲なんて弾けないのです。大変すぎて体力がもたない。

あと4ヶ月。
私たち流の『弦楽セレナーデ』をせいいっぱい楽しもう。

本日の猫写真。
階段に佇み、なにか言いたげなシシィさん。

「今日そうじした?」

・・・そういえば今日は階段そうじするの忘れてたわ。