被介護者のプライベート

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母はどこへ行くのも私と一緒だ。
買い物も。食事も。映画へ行くのも。
介護施設へ行く以外はずーっと私と一緒に行動する。

介助が必要なのだから仕方がない。介護保険のヘルパーさんは遊びに行くときは来てもらえないし、外出先のトイレ介助は私しかできないから。(身体障害者としての制度はある)

介助者と一緒に出かけるのは仕方がない。しかし、あまりにも一緒にいすぎると、まるで過保護な保護者みたいに、母の人間関係とか人生とかを全て把握したつもりになってしまう。でも、それじゃいけないと思うのだ。

母だけの友達。
母だけの人間関係。
母だけの思い出。
母だけの秘密。

それは、たとえ娘であっても介護者であっても割りこんではいけないもの。
大事にしなければならないと思う。

だから中学や高校の同窓会にはいつも母ひとりで参加させている。私は送迎するだけ。会場に着いたら母の親友にバトンタッチ。ちょっと無責任な気もするけど、お友達の方々も介護経験があったりして頼もしい。

今日の同窓会も同じようにした。
レストランまで車椅子を押していき、エプロンをつけ、タオルを持たせたところで
「ではよろしく」
と席を離れる。
「娘さんもご一緒にどうぞ」
と言って頂いたがお断りした。

だって今日は高校の部活の同窓会なのだ。青春時代なのだ。だから、ほら・・・甘酸っぱい思い出とか、ほろ苦い思い出とか、あるはずなんだよ。なにしろ元彼と再会するんだもんな! どう考えても私はお邪魔じゃないか。娘がいたらできない話とかあるでしょう?
「断じてありません」
きっぱり言われた。
なんでー。

ハーバーランドのフェリー乗り場でぼんやりして過ごした

それから1、2時間、近くで時間をつぶしてから迎えにいった。
ちょっとくらい甘酸っぱい話とかできましたか?

「病気自慢と年金の話ばっかりです!」

ちっとも甘酸っぱくなーい。しぶーい。

ちなみに気になる元彼さんは素敵なオジサマでございました。
母はすっかり若返って、なんだかお肌の艶もよく、ニコニコにこにこ笑っておりました。本当に幸せそうだった。皆様ありがとうございます!(私の本(『お出かけは最高のリハビリ!』)も買っていただきました!)

本日の猫写真。

昨夜やってた『テルマエ・ロマエ』。見たかったんだけどさあ…シシィさんが半分くらいしか見せてくれなかったの…。

コメント

  1. いつも楽しみに拝見しております。

    ぜひ弊社のサイトでご紹介させていただければと思いコメント致しました。
    詳細をメールで送信しましたので、ご確認いただけますでしょうか?
    お手数おかけしますが、宜しくお願い致します。

    • ありがとうございます。
      メール返信させていただきました。
      お世話になります!

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