ついに。
とうとう。
実体化しました。
私の本『おでかけは最高のリハビリ!』が手元に届きました!
紙の本です。
手にとって、さわれる本です。
カバーもふくめて紙の肌触りがとっても心地よく、何度もなでてしまいました。
ぱらぱらと軽やかにページがめくれます。
パタン!とすてきな音をたてて閉じるんです。
誰よりも喜んでいるのは母です。私よりも母が先に読んでいます。(ちなみにオヤジは目もくれません)
そして帯が・・・帯文が、すばらしいんです。嬉しくてちょっと泣いちゃったくらい。書いてくださったのは神足裕司さんです。神足さんは要介護5のコラムニストで、朝日新聞などにも連載をもっていらっしゃいます。(「みんなの介護」の記事もとても楽しいし、介護される側からの言葉なので勉強になります)。こんな方にこんな言葉を書いていただけるなんて、本当に幸せです!
私は幼稚園の年中さんのとき、「大きくなったら何になりたい?」ときかれても、どう答えたらいいかわかりませんでした。言葉を知らなかったから。
年長さんになって言葉を覚えた私は、
「おはなしをかくひと」
と答えました。
小学2年生のときは
「本を書く人」
と答えました。
作家になりたいとか出版したいとか、そういう意味ではありません。憧れていたのは職業でも商売でもなく、ただただ「書く」という行為。「書く人」、「書くことができる人」という意味でした。
小学2年のとき私に夢を尋ねた先生は、
「いつか、たかはたさんの本が本屋さんにならぶのを楽しみにしています」
と言ってくれました。
その先生の名前は覚えていません。向こうも忘れているでしょう。
でも、著者名をひらがなで「たかはたゆきこ」として出版するのは、漢字だと読み間違えられるからという理由のほかに、子供の頃の願い保っていたいからという思いもあります。あの先生に見つけてもらえるかもしれないし。
ただ子供の頃と違って、私には知っていることがあります。書くという行為にはかならず読むという行為が必要です。読んでもらう人がいるからこそ書くことができるのです。だからこの本を書けるのはみなさんのおかげなのです。ありがとうございます。
(寝顔がぶさいくなサンジ)
本の発売予定日は2月20日です。
が。書店さんで予約を入れようとすると
「20日には入らないよ?」
と言われるという事案が発生しております!
なぜなら!
地域によってタイムラグがあるから!
東京だと20日ですが、たとえば札幌の某書店さんは3日遅れの入荷予定だそうです。しかも今年は大雪…。
それから、予約した本が発売日に届くためには、今日(2/8)朝までに予約が必要だったそうです。今日以降の予約に関しては、発売日の1~2週間後になるそうです。なんだかややこしくてごめんなさい。私も仕組みがよくわかりません…。
とりあえず…こういう本なのでよろしくお願いします!
コメント
コメントご無沙汰しております。
ご本、本屋さんで予約しました!(入荷したら電話くださるそうです…)
いよいよですね!
だださんのブログは宝塚ファンなりたての十年ちょっと前から拝読していますが、
とうとう「紙の本」の形で拝読できるのが本当に楽しみです。
出版、おめでとうございます。
お懐かしい!
コメントいただけてうれしいです。
皆様のおかげで紙の本を出すことができました。
ご予約ありがとうございます!
>入荷したら電話くださるそうです…
なんかややこしくて…ごめんなさい…
現在はシステムが違うのかもしれませんが
私が書店に勤めていた20年前(!)は
書店ごとに「配本予定」なるものがあって
この本屋さんには、この新刊を発売日に何冊割り当てますという予定があり
それにならって当日朝に新刊が届くようになっていました。
在庫は売れ行きを見ながら版元に返品しないといけないため
無駄がないように予定が組まれていたのですね。
また、流通の「中継ぎ」さん(日販、トーハンなど)によってもスケジュールが異なっていました。
書店員が担当分野の新刊案内を見て、置く本を配本予定に入れてもらうことも一般的でしたよ。
そんなわけで、私の担当した棚は「夢の本棚」状態になっていましたが(笑)。
予約した本を配本予定に組み込んで冊数を増やすのであれば
前々から準備をしておかなければならないために期限が決められているのかと思われます。
もしかしたら、現代は別の事情でいろいろあるのかもしれませんが・・・ご参考までに・・。
おお、ありがとうございます!
本屋さんて大変なのですね!
祖父が本屋だったにもかかわらずまったく知りませんでした。
雑誌とかだと発売日当日に店頭にならぶので、単純にそういうものかと思っていました。
難しい仕組…勉強になりました。
ありがとうございます。
URさんが書店さんにいらっしゃったら、夢の本棚(笑)に入れてもらえたかなあ。
だださんのブログを読み始めたのは、もちろん内容に興味があったからですが、
だださんの書かれる文章がとても感じが良かったのが大きいです。
読みやすいだけじゃない。
まるでだたさんの心の声を聴いてるような
血の通った文章だなと思います。
私も読書が好きなので、なんとなくですが、言葉を大切にしている人の文章はわかります。
だださんの文章はまさにそんな感じです。
毎日の暮らしに、出版という大仕事が重なり、本当にお忙しかったと思います。
悲しいことがあっても、何もできませんが、だださんの悲しみが早く消えますようにと思ってます。
ちなみに地元の書店の人にも、20日に入荷できないかも、と言われました。
田舎なので。。
届くのがとても楽しみです!
ありがとうございます!
文章を好きだと言っていただけるのが、いちばん嬉しいです。
従妹いわく、私の文章は私が「話してるまんま」みたいです。
まあ実際には関西弁できつきつ言ってるのですが(笑)
これからもウソのない文章で語っていければと思います。
本って発売日と配本予定日が違い、お店によってまちまちなのですね…。
本を通じて、再び私とともにウィーンを目指していただければ幸いです。
もちろん、だださんの本は発売日に「夢の本棚」の平台に置けるように手配していましたとも!POPも手描きで用意しましたよ。
全国の書店員さんの中には、きっと平台置きにしたい方もいるのではないかと思いますよ。本心で、売れそうですもん(笑)。
お薦めの本が売れるのも、嬉しかったものです。
ちなみに岩波書店は少なくとも当時は、「全部買い取り」という冷徹な(?)掟がありまして。店に入れたら最後、返品できないのです。今は分かりませんが・・。
だださんはご存知かと思うのですが、昔の岩波文庫は薄~~い紙が巻いてありましたよね。あれ、すぐに立ち読みでボロボロにされるのですが、返品できないのでどうしようもなかったのです。
本好きが嵩じた自分が書店に入って初めて、なぜ岩波文庫を極端に置いていない書店があるのか、なぜボロボロの岩波文庫が売りっぱなしなのかの理由が分かって膝を叩いた記憶があります。
・・・と、余計なお話でした。スミマセン。
なるほど!!!!
謎が解けました!
私も不思議に思ってたんですよ、岩波って図書館以外ではあんまり見かけないなって。
マニアックで人気がないのだと思ってました(笑)
いちばん不思議なのは、あのセロファンみたいな薄い紙の存在意義でしたけどね。
今のはきれいなカバーがついてますが、飴色に変色した古い岩波文庫を見ると、学生時代が懐かしくなります。