映画『すずめの戸締り』を見た

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母がどうしても見たいというので行ってきた。
映画館にいってきた!
以前はよく見に来てたんだけど、コロナ渦だったのとつい面倒になってたのとで足が遠のいていたのだ。

前にきたときは、車いす席と介助者席とが通路をはさんで離れていたが、今日は
「車椅子の隣にパイプ椅子をお出ししましょうか?」
と配慮してくれるように変わっていた。(うちはいらんけど)

作品は、新海誠監督の『すずめの戸締り』。

タイトルから勝手に可愛らしい話を想像していたら、違った。
日本人の柔らかいところをぐっさぐっさ突いてくる話だった。
この国に住むひとなら多かれ少なかれもっているトラウマを呼び起こすような、きつい場面が多くあった。
実際に被災した人たちはこれみて大丈夫なのかな…と心配になるくらい。
けれどあえて今それを作り、たどりついた結末はとても素晴らしかった。

映画に夢中になってるうちに・・・
車椅子席の母は・・・
母は・・・
闇に沈んでいた。

終演後、寝てたんじゃない?
と聞くと
「最初だけだよ!」
と母は笑った。
ほんとに最初だけ?あとは見れた?
「ううん、最初だけ見てあとは寝てた!」
ダメダメやん・・・。
感想をきくと
「小鳥のスズメがでてくる話だと思ったのに違った!」
と、一番どうでもいい答えが返ってきた。
きっと解説なしではストーリーについていけなかったのだろう。
それでも楽しそうだったけど。
映画のあとシュークリームを買って帰り、久しぶりに会う母の友人とお茶をした。
とても平和で穏やかな一日。

その裏でニュースではきな臭いことばかり流れてくる。
爆弾がポーランドに落ちた、撃ったのは誰だ、ロシアなのか違うのか・・・。
平和も幸せも紙一重のものにすぎない。
戦争が始まるかもしれないし南海トラフ巨大地震がくるかもしれない。
生き死には運不運に左右されていると映画のセリフでもあった。
すべてのものが刻々と変わりゆく。
「平凡な毎日」も「いつもどおりの日常」も、厳密には存在しない。
だからこそ、今日一日を。
今だけの、このひとときを。
一瞬一瞬の出会いと別れを。
大切に慈しんで過ごさなければいけないと思う。

コメント

  1. だださん こんばんは☺️久しぶりにコメントさせて頂きます。
    実は私も本日、娘とこの映画を鑑賞してきたので、思わず話したくなりました w。
    お母さまの、小鳥のすずめが出てくるかと…….発言に笑いました🤣そうですよねぇ、誤解しますよね〜
    新海誠監督の映画は、とにかく映像が美しくリアルな背景の描き方なので、それだけでも観る価値があるのですが、今回の作品は私も思うところが色々ありつつ楽しめました。
    映画館ってイイですよね〜大好きな空間です。車椅子のお母さまでも、ゆったり鑑賞出来ますよね。
    ぜひ又、お好きな作品に連れて行ってあげてください w。

    追伸 サンジとシシィが元気そうで嬉しいです。もちろんお父様も!同窓会楽しんでほしいですね。

    • 奇遇ですねー!今はやりの映画で。
      小鳥の雀がでてくると・・・思わんでしょう笑
      私は『君の名は』が大好きなんですけど、ずいぶん違いましたね。
      美しくて、怖かった。

      サンジもシシィもオヤジもおかげさまで元気にしております。
      ありがとうございます!