たいへんだ! サンジがまた、おしっこをしなくなった。丸2日間、トイレを全く使っていない。
「せんせーい!」
私はまた動物病院に駆け込んだ。サンジがおしっこをしないんです!48時間過ぎてるから尿毒症かもしれません!
「うーん」
先生は、いつもより時間をかけて丁寧にサンジの体を調べた。そして衝撃的な言葉を告げた。
「おしっこ、どこかでしてるんじゃないですか?」
…え?
「腎臓の数値は良いのでおしっこは作れているはずです。なのに、膀胱にほとんどおしっこが溜まっていない。目の揺れもないし、尿毒症のほかの兆候はみられない。この状態から分かるのは『ちょっとさっきオシッコしたばっかり』ということです」
…ええ?
「つまり、家族さんに隠れてこっそりどこかで、おしっこしてるんじゃないですかね? トイレ以外の所に」
ええええええ!?
「どどどど、どこでだーーー!サンジ、おまえ、どこでおしっこしてるんだーー!?」
思わずサンジを詰問したが答えてくれるはずもない。我が家は元大家族だったので、今は使われていない物置部屋がいくつもある。そのどこかでトイレをしていたら分からない…かもしれない。
「でも先生、それって臭いませんか?」
「臭うでしょうねえ。でも今の状態を見る限り、健康状態に問題があるようには見えませんから、まあその点では良いんじゃないですか」
たしかに、サンジは元気だ。食欲もあるし、シシィと取っ組み合いをするし、キャットタワーにも登ってる。健康な証拠だろう。でも隠しトイレがあるなんてそれはぜんぜん良くない! 断じて良くない!
こうして私は『サンジの隠しトイレを捜す』という不名誉な宿題を与えられて動物病院を後にした。
帰宅してから家中ざっと探してみたけど未だに見つかってません。だって臭わないんだもん…。
(スノードームに不審のまなざしを向けるサンジ君。おまえのほうがよっぽど不審だ)
コメント
フリートイレは、今日もまだ見つかっていないのでしょうか?
臭わないって、ほんと不思議ですね。
サンちゃん、きみは不審なマジシャンなの?
それはともかく、
(なんて、だださんは言っていられないでしょうが)
水色を帯びたサンちゃんの綺麗なお目々が、またぱっちりと
してきて、おばちゃんは嬉しいぞ。
見つかってないんですよー。
というより存在自体が疑問視されています。
また腎臓の数値が下がってて…。
あいかわらずややこしい子です。