今日は認定調査の日だった。
「今回こそ要介護4で!」
と決めて挑む。
母の調子がでる時間、11時頃に来てもらった。
トイレと水分補給をすませ、万全の状態にして調査員さんの向かいに座らせる。
しゃっきりして見えたようで、調査員さんは第一声、
「あら、要介護5と伺ってましたが、寝たきりではないんですねー」
と言った。
「そなんですよ!」
ケアマネさんが勢いよく相槌をうつ。
・・・よしよし、出だしは良好だぞ。
いよいよ調査員さんによる質問が始まる。
名前は言えた。
生年月日も言えた。
「ご年齢は?」
これも言えるはずだ・・・言えるはず・・・。
「62才です」
「えええええ!?」
叫ぶ私たち。
10才もサバ読んだよ!
「今日の日付はわかりますか?」
「わかりません」
「今の季節は?」
「夏です!」
ええええええええ!
しまったー!
朝から仕込んでおくべきだったー!
油断してたー!
調査員さんは苦笑いしながらヒントを与えたり何度か質問をくりかえしてくれたけど、何度きかれても
「夏です!」
と母は自信満々に繰り返す。
アカン!
認知症状はない設定でいってほしいのに、バレバレやん!
それから、身体的なことや、どれくらい介護が必要かなどを聞かれた。
拘縮はあるか。
麻痺手は動かせるか。
寝返りはできるか。
トイレはどうか。
移乗はどうか。
母はもうあんまりボケなかった。
私はなるべく誇張なく正確に現状を伝えようとした。
でも、正確に伝えようとすればするほど、どういうわけか調査員さんは
「それは大変ですねえ」
てな具合になっていく。
「お一人で、お仕事の合間にこれだけの介護をするなんて・・・」
いえいえ!
ぜんぜんです!
母は穏やかだし問題行動もないので、こんなもん楽勝です!
調査員さんが帰ったあと、ケアマネさんが
「うーん、微妙でしたねえ」
と首をかしげた。
「要介護いくつになるのか、これはちょっと展開が読めませんねえ」
ええええ・・・
さすがに大丈夫だと思うよ・・・
たぶん・・・
今日受けた調査結果が1次判定になる。これに主治医意見書を加えて、専門家の審査会(2次判定)にかけられ、最終的な判定がくだされる。結果がでるのは来月の予定。ドキドキです。
コメント
だださん、認定調査お疲れ様でした。母も、今日、認定調査でした。
『なるべく誇張なく正確に現状を伝え』るって、ホント難しいですよね。
十数年前、母と私は、ものすごくワガママな父の介護をしていました。
介護者は母と私の2人いて、要介護4目一杯使って、それでも「2時間眠らせてもらえたら、もう何もいらない。」と思うような状態でした。
にもかかわらず、父は「出来もしないことを出来る」と答えてしまって、とても苦労した記憶が有ります。(まあ、介護あるあるですね。)
そのときのトラウマか、母は、自分の認定調査のとき、「出来ることも出来ない」と答えてしまう傾向が…。
そして私は、「父のときと比べたら100倍楽」と、自分に言い聞かせて、やってきたせいか、「出来るアピール」し過ぎてしまったと後悔中。
「ありのままで良いのだからね。」と母に言い聞かせて、挑んだのですけれどね~。
こんにちは。
毎日お疲れさまです。
お父様の介護は本当に大変だったのですね!
眠れないのはほんとにきついですよね…。
うちも妹がスゴかったので(笑)つい、
「これくらい楽勝です!」
とか言うてしまいます。
介護って慣れと免疫でだいぶ違いますもんね。
>父は「出来もしないことを出来る」と答えてしまって、
たしかに、あるあるですね…
それを見抜いてもらわないと困るのですが、調査員さんの技量はまちまちですから。
こちらがどんなに正確に話そうとしても、聞いてくれるかどうかでも変ってきますよね。
難しいものです。
お互い、良い結果がでますようにー!