利用者さんに先を越される

スポンサーリンク

先日、デイサービスの昼ごはんのとき。
一人の利用者さんが
「私のバッグをとってくださらない?」
とスタッフに頼んだ。
「写真を撮って、家族に見せてやろうと思うの。いつもこんなごちそうを食べてるのよ、って」
頼まれたスタッフはカメラが出てくるのだろうと思った。
デジカメで撮るのだろうと。
ところが
「あらまあ、すごい!」
思わず声をあげた。
利用者さんが取り出したのはデジカメではなくスマートフォンだったからだ。
「◯◯さん、スマホ使えるんですか!」
「まだ買ったばかりなんだけどね」
ふふふ、と笑う利用者さん。だがどうやって写真を撮ればいいのか手間取っておられた。そこで、三人寄れば文殊の知恵、とばかりにスタッフが一緒に考えてみるが
「わからないな~私、まだガラケーなんですよ」
「あたしもガラケー」
見かねた調理師さんが操作を教えてあげていた。

スタッフの半数がガラケーユーザーなうちの職場。
高齢の利用者さんに先を越されて苦笑いだ。
仕事の連絡とかグループLINEでできたら便利なんですよ、と私が訴えると
「えー、メールとどこが違うの? いいじゃんメールで」
と上司に一蹴された。
ほんとめんどくさいんですよメール…。
しかたがないから
「◯◯さん、LINEしましょうか!」
利用者さんを誘ってみた。断られたけど。
介護現場のデジタル化は日々進んでいるそうだが、どんなに技術が発達しても使いこなせないのでは意味がない。
「いいのよー介護は人間どうし、アナログなものなんだから」
うん、それはそうなんだけど、連絡手段はデジタルでもいいと思うの…。

本日の猫写真。

なんでか知らないけどテレビのリモコンを返してくれないシシィさん。『いだてん』を見せてください…

タイトルとURLをコピーしました