古い友達に会った。
学生時代の遊び友達だ。
知り合ってから20年くらい経つが、そのあいだにいろんなことが変わった。時代はものすごいスピードで流れていき、世の中は目まぐるしく変わっていく。携帯はスマホになるし、なんでもインターネットで買えるようになるし、キャッシュレス決済の時代がやってくる。ついていくのが大変である。
だが宝塚へ来るとなんか違った。ここはなぜだか、ちっとも変わらない。
もちろん、建物や店は変わるし、チケットはオンラインで買えるようになるし、細かいことはどんどん変わっていく。
でも根本的には変わらないなあって思う。花のみちにファンがあふれて、スターが歩いてきて。歌劇は昔と変わらずケタタマしくてツッコミどころ満載で。のんきで幸せになれる夢の世界がここには広がっているのだ。
宝塚は変わらない。
そう思うと安心した。
知り合った頃は学生だった私たちもすっかりおばさんになってしまった。2人そろって介護に携わるおばさんに。おかげで町を歩きながら
「このスロープきつすぎない? 車椅子を押すの大変やで」
「あの家はバリアすごいな。リフトつけられるかな」
そんな話ばかりしていた。
昔は宝塚スターの話で盛り上がったものだが、この日一番盛り上がった話題は
「車椅子クッションの向きをどうして介護士が間違うのか?」
というものだった。
「ちゃんと前後の表示があるのに間違う人いるのよー」
それほんま謎!
本日の猫写真。
スイカの箱に挑むサンジ君。
何が入ってるのか気になってしょうがない。
残念ながら君の好きなものは入っていないよ…。