正月に、一人暮らしの叔父が脳梗塞で倒れた。独身なので私や従妹が交替で病院へ行っている。
その病院のOTさんに
「ご家族の方ですか?」
ってきかれた。
「親族です」
と私は答えた。
そのあとOTさんは「もっと見舞いにきてほしい」と言外に匂わせまくってきたので私は
「無理です」
と断言した。
私と叔父は、親族だけど、家族じゃない。数年前にすったもんだあって、正月まで絶交状態だったのだ。血は水よりも濃いなんて簡単にいうけど、人間てそんな簡単じゃない。冷たいかもしれないけど、できればあんまり会いたくないのである。
一方で。
施設で暮らす妹のことを考える。
昨夜、リツイートがまわってきたんだ。
要約すると
「家族を施設にあずけている人、一年で一度でいいから顔をみにきてあげて。ずっと待っているのだから」
私のことじゃない。
私のことじゃないとは分かってるんだけど。
つい考えてしまうんだ。
いったい、どれくらいの頻度で会いにいけば許されるのかと。
ツイートには「一年に一度でいいから」ってあるけども。
一年に一度、会いにいったところで
「もっと来てほしい」
って思うだろう。
我が家は月1,2回の頻度だが、それでも妹は
「もっと来てほしい」
って思ってるだろう。いつも文句垂れてるから。
じゃあ週に1度ならいいのだろうか。
3日に1度ならいいのだろうか。
毎日行けばさすがに許してくれるだろうか?
ぐるぐるぐるぐる考えて、最後にはいつも
「そんなことできないから施設に入れたんじゃないか!」
って思う。
面会に行かないのにはそれぞれに事情がある。障壁がある。それがなければ、言われなくっても会いに行く。まわりの人は「どうせ面倒くさいんだろ?」って思ってるんだろうけどさ。ちなみに私は妹の帰宅日には喘息がでるよ。昨日もでたよ。
事情を知らない外野の
「もっと面会に来てあげて」
って言葉は、けっこう、家族を傷つける。というか、勝手に傷つく。
傷つかないほど関係が希薄な家族には、何を言っても響かないのかもしれない。
ちなみに、前述の叔父の病院で、言われるわけですよ。
「退院後は在宅介護のほうがいい」
「一人暮らしをさせるなんて」
「なんとかご家族で」
もうね!
無理!
「絶対無理ー!」
って言葉にだして言っちゃいました。
母と妹、それにいずれは父も加わるかもしれない。介護できるのは私ひとりだというのに。自分の老後のために稼がなくちゃいけないのに。
神様仏様、これ以上、介護人数増やさんとってーーー!
本日の猫写真。
サンジ、無心のもみもみ。
叔父は胃ろうをするそうです。なんとか一人暮らしに戻ってほしいなあ。
コメント
「可哀想」「親子(兄弟)(身内)なんだから」「もっと優しくしてあげて」
…って、簡単に言われますよね。
うるさいわーっっ!!!て思ってます。
大体、そういうしたり顔で人の道を説く人って、全部じゃないけどかなりの確率で「外野」で「他人」で「無責任」なんですよ。
美談や人道という名の丸投げじゃないですか。
現状を感傷的に捉える前に、その現状に至るまでの経緯と事情と理由を推し量ってもらいたいですね。
老親を引き取ることで寿命縮めたり、家庭が崩壊することだってあるんですから、「親(身内)を捨てるのか」と謗られたって、全部を救うことなんか出来ません。
他に守らなきゃならないものがあるんですから優先順位は死守しないと。
でないと無理は全員を不幸にします。
おじさまには大変申し訳ないですが、公的施設での生活を視野に入れられるべきだと思います。
わかっていただけて嬉しいです。
そうなんですよ!
優先順位があるわけですよ!
誰だって、自分の心身と生活とを守らなくちゃいけません…
たしかに可哀想だとは思うんです。
酷い話もいっぱいあると思うんです。
思うんですけど…。
こんな言葉、気にしなければいいんですけれどね。
そのOTさんにびっくり!
私は施設で働いているPTですが家族さんの事情はもっと相談員さんから情報収集しますね。ナイーブですもの。
病院と施設で働くところが違えばで同じ職業でも考え方が全然違いますねー。
最近は在宅で過ごすのが幸せなのよ!!という洗脳にも近い考え方になっているような気がします。
次の介護保険改正でさらに在宅での介護を推奨することになるでしょう。
介護費削減のためでしょうがそれは全然良くないー。
この世の中…危険だと思いません?
女は働け!子を産め!介護しろ!!
そんなの無理ですよね…。。。
やはり介護にかかるお金ってシビアですしそれこそ保険で介護の選択肢を選べるようになって欲しいですね!
そのためなら消費税10%は仕方ないのかなぁ。本当に介護に回してくれるのかしら、、
無限ループです。すみません。
ご無理だけはなさらないでくださいね!!
これからもこっそりブログ読ませていただきます!
OTさんも露骨には言わなかったのですけれどね…。
近くに住んでるのになんで来ないの?という疑問が言外に表れまくっていました。
ちなみに叔父の友人なんかから見れば、うちの家族は「鬼」だそうですよ(笑)。
じゃあ、あんたが引き取ってくれよと思います(笑)
今は国を挙げて在宅介護を推し進める方針ですよね。
介護離職ますます増えそう。
ハードもソフトも施設が厳しいことはわかります。
が、施設に入れることが「悪い」「可哀想」なことになってしまうと、この先、介護殺人や心中はますます増えるでしょう。
>この世の中…危険だと思いません?
>女は働け!子を産め!介護しろ!!
>そんなの無理ですよね…。。。
無理ですよね!
しかも子供が泣いたら怒られるし!
求められるものが多すぎる…
情報がたくさん見られるようになって、誰でも意見を拡散できるようになって、世の中はますます、こうるさくなっていくのですね。
これからも、こっそりじゃなくて、ガンガン遊びに来てくださいね!
だださん、こんばんは。
他人は勝手なこと言いますからね。聞き流しましょう。
できない事はできません。
介護者には自分の生活を優先する権利がありますよ。
叔父様、胃ろうで独居はとても無理でしょうから、早く施設を探さないといけませんね。
最近の病院はかなり強引に退院を進めるそうです。
きついですね…。
こんにちはー。
聞き流しちゃえば良かったんですけどね。
気になってしまうのは、やはり罪悪感があるからで…
叔父は、喉の麻痺以外はほぼ元気なんですよ。
四肢麻痺もなく、頭もクリアで、まだ六十代。
胃ろうの処置が自分でできるようになれば独居も可能だと言われました。
そう簡単には施設に入れてもらえないのではないでしょうか。
病院には期限ギリギリまで置いてくれるそうです。
なんとか頑張ってもらいたいと思います。
いくら身内だからとそれまでの関係性を無視して介護を求められても、って感じですよね。
病院は症状が落ち着けば早く出したい。
でも身内がいる=介護要員ではけしてないはず。
そのおじさまのお世話を誰も出来ない、支援出来ないということが分かれば、生活保護や公的な支援を受ける方が介護施設に入るための緊急度も上がりますし
(同じような事情で緊急入所された人を知ってます)今後お互いに適度な関係を保てそうですよね。
だださんはもう既に介護をされていて、無理だということをもっと主張してもいいくらいですよ!(笑)
せっかく働いて得たお金をおじさまの介護に使う費用なら、またウィーンに行けちゃいそうですし、同じ使うなら楽しい使い道がいいですよね。
恥ずかしながら私には絶縁状態の身内がいますが、血が繋がってるというだけで介護やお世話をするのは絶対にまっぴらゴメン!!です(笑)
なので僅かでもそうならないように対策を練っていくつもりです(^-^;
介護を求められるというか、当然でしょ?みたいな空気がありますよね。
家族と親族は違うわけで、そういう空気に抗うために役所で「甥姪に扶養義務はない」と確認してきました。
しかも介護職だとわかると
「だって介護できるんでしょ?」
って空気になりますが、母を連れていれば、
「ああ無理だな」
と一発でわかってもらえます。
病院のほうは、一人暮らしが目標だというと、ギリギリまでいてもいいよって言ってくれてました。
生活保護は視野に入れています。
が、やっぱり簡単にはいきそうにないです。
生活保護になったらこちらも不安がなくなりますし、それこそ施設とか選択肢もでてくるのですけれど…。
あ、叔父のために使う金はびた一文ありません。
正直、病院の駐車場代だけでヒーヒーいってますから(笑)
お互い、なんとか逃れましょうね!