飛行機について

2016年にウィーンへ行ったときはオーストリア航空でしたが、以下に書くことはどこの航空会社でもだいたい共通していると思います。

飛行機を予約する際には、事前に障害者であることを伝えておきます。自分で歩けるか否か(いざというとき一人で逃げられるか否か)は必ず伝えます。その他、車椅子の重量、たたんだときの大きさ、材質、バッテリーを積んでいるかどうかなどの情報が求められるので答えます。旅行会社を通せば楽ですが、回答の仕方は航空会社によっては書類だったりFAXだったりメールでOKだったりします。

機内の通路は狭いので、一般の車椅子のまま乗り込むことはできません。飛行機にのる時には、車椅子を航空会社のものと交換する必要があります。チェックインの時に「今すぐ乗り換えなくちゃダメ」って言われることもありますので、あらかじめ「搭乗の直前まで自分の車椅子を使いたい」と事前に伝えておきましょう。他人の車椅子は体にあわないため、疲れるし不安定だからです。搭乗口のところで乗り換えさせてもらいました。が、この車椅子には肘置きがなかったりするので、むちゃくちゃ不安定でした。上半身が安定していない方は要注意です。

座席はエコノミーでしたので狭いです。座席指定ができますので、前の広い席を指定することができます。エクストラレッグルーム(有料)がいちばん広くて窓際だそうです。私たちは真ん中の席、ギャレーの後ろの席をとってもらいました。そこなら足元がわりと広いうえに料金もかかりません。

オーストリア航空エコノミー 足元の広い席

オーストリア航空エコノミー 足元の広い席

帰りはビジネスクラスでしたので、座席を倒せばベッドのように平らになって、ぐっすりと眠ることができます。が!場合によってはビジネスは、介助がすごくやりにくいです。肘掛けが大きすぎ、手が届かないんです。上半身を支えなければ食事がとれない方など、エコノミーよりも介助が難しくなるかもしれません(別の航空会社ですが、全身障害のある妹のときはかなり苦労しました)。一長一短です。

オーストリア航空には上半身を支える特殊シートのようなものがあるとも言われたので、必要な方はリクエストをしてもいいかもしれません。機内に持ち込める個数は決まっていますが、姿勢保持に必要なクッション類は見逃してもらえました。

移乗は基本的に自分たちでやります。でももちろん、危険な場合は手を貸していただけます。エコノミーの場合、肘掛けがはずれる席もあるそうです。が、指定しても「確実とは言えない」と言われました。

機内のトイレは、エコノミーもビジネスも車椅子が入れる大きさではありませんでした。ビジネスのほうがちょっと広くて使いやすい程度。私が乗った飛行機は、ドアを開けっ放しにしてトイレを使うという状態でした。カーテンで仕切り、他の人が来ないようにCAさんが見張っててくれました。トイレは機体によってかなり差があり、エコノミーでも車椅子が入れる大きさに広がるという飛行機も見たことがあります。どんなトイレなのかは航空会社に問い合わせてもよくわからなかったので、乗ってみるまで分からないかもです。手すりも、全然ないか、あってもごく小さいものだと思っておいたほうが良いです。

汚れた紙オムツはどのように始末するべきかはCAさんにきいておきましょう。また、航空会社によっては特別食にも対応しています。

オーストリア航空バリアフリー情報
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