トルコ

田中邦衛とウズンギョル

数日前、バスのなかで
ヤスミンというトルコ人女性と知り合いになった。
どこかオススメの町はある?と尋ねたら
 「ウズンギョル!」
ヤスミンは即答した。
 「とーっても綺麗なところよ。
 絶対にいくべきよ」
というわけで。
ヤスミンのイチオシ、ウズンギョルへ行ってきた。
黒海沿岸の町トラブゾンから
バスは緑豊かな山へとのぼっていく。
常緑樹におおわれた山。
切り立った岩の断崖。
急流がカーブをえがく渓谷。
この景色。
どこかで見たことがある。
どこかで・・・
どこかで・・・
どこ・・・・
どこ・・・
どこって。
西宮名塩だ(うちの近所だ)。
しかもバスの運転手が
どこからどうみても、田中邦衛だ。
田中邦衛はどうでもいい。
車窓にながれる景色が近所の山々にそっくりだと思ったのだが
もちろん山の形も川の水色も全く違う。
ただ、サバンナと砂漠と草原を越えてきた私は
緑ゆたかな山と川というだけで
郷愁をおぼえたのだと思う。
バスはやがて、こぢんまりした湖の前に到着した。
ウズンギョル
白く輝くモスクが建っているにもかかわらず
やっぱり懐かしいと思わずにはいられなかった。
・・・だって、名前を言える花が咲いてる。
南アフリカからずっと
美しいが見知らぬ花ばかりに囲まれてきた。
なのにここには長年親しんだ花がちがいっぱい咲いているのだ。
タンポポ、ナズナ、オオイヌノフグリ、
それから可愛らしいハコベ。
鳥だってそうだ。
緑色の首のマガモ。
ハクセキレイ。
池のそばでさえずるキセキレイを見つけたときは
幼なじみと再会したように嬉しかった。
ヤスミンの言葉に間違いはなかった。
ウズンギョルは風光明媚で知られており
トルコ人が家族連れでたくさん遊びにきていた。
私もなんだかホッとして
家に帰った気持ちになれた。
キャプテンとお茶を
ちなみに帰りのバスも田中邦衛だった。
「北の国から」が頭を離れない。
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