介護の先輩からの言葉(1)これから介護を始めるあなたへ

先輩からの言葉

いよいよ退院。
これからは看護師さんも介護士さんもいなくて、全てを自分がやらなくてはならない。大切な人を守っていけるのか、不安で不安でたまらなかったよね。

でも、覚悟を決めたあなたとあなたの大切な人を守るため、驚くほどたくさんの人が力を貸してくれます。最初はうまくいかなくても、そのうちにあなた達にとってやりやすい方法ができてきます。

あとはあなたが「困っています、助けてください」って言える勇気を持つこと。そんなあなた達に寄り添い、支え、守ってくれる人がたくさん現れます。

あなたはこの先も様々な決断を迫られることになりますが、どんな答えを出しても一生懸命考えて出した答えは正解です。

不安な気持ちも寝不足も身体の疲れも、介護を卒業した時、人生でいちばん幸せな時間だったって思えるからね。

大丈夫、安心していってらっしゃい。
(女性 40代 昨年末に約5年の母(要介護5)在宅介護を卒業しました。

まず困ったのはドコへ行けば?
私、これからどうするの?
基本、申請制ですから、自分で動かない事には何も始まらない
人と比べない事
社会資源(介護サービス)を使うこと(罪悪感、感じないでね)
自分の時間を死守する事
家族と仲違いしても気に病まない
介護は想定外が基本
100%を目指さない
吐き出す場を確保する(twitterや介護カフェ)
感謝の心は忘れないように。
(ギリギリ40代 通いで母を在宅介護中

介護が始まりそうな直前までに家族会議をして、誰が担うのか、兄弟姉妹の協力を必ず相談して文書にしておくべきです。親が介護が実際に必要になると、逃げる関わらない暇で仕事もなく遊んでいる人に限って忙しい無理と言って逃げます

独身の人、子供の居ない人こそ仕事があります、子育てをした方が1番親に助けて貰っていますから逃げないように

1人で抱え込まない、親に資金があれば、施設も早めに入って貰う事も大切です。本当にあなた1人だけがすべき事なのか抱え込まないで沢山助けて貰って下さい、自分が倒れる前に
(介護終了したところです、女性60代)

・まず真面目な本を一冊選んで手元に置くことを勧めます。知識は一番の味方になります。経験者個人の書いたものではなく、医師が書いたもの。その上でいろんな人の経験談を聞けば、自分にマッチした介護の仕方を考える近道になる。(その上でいろんな人の経験談を聞けば、自分にマッチした介護の仕方を考える近道になる。)

・合わないと思ったケアマネやヘルパーは変えても大丈夫と知ってはいましたが、やはりお世話になっている側からの申し出はしにくかったです。介護をしてもらうケアマネさんやヘルパーさんと介護される側の家族は対等な関係で、介護が必要な人の尊厳を大切にした介護プランを作っていかなくてはいけないのだと思います。へりくだる必要は無いのです。
(女性 50代 保育士しながら実父を遠距離介護中)

介護中の聴き取りの際に段階を決めるワードがあるらしいのでケアマネさんに教えを乞うて介護者が納得のいく計画で決めて貰うようにしましょう。
(女性60代後半 10年前に実母を看取った。

「ふつーはこうだよね」とか「これが当たり前」とか「こんなことしないよね」とかで縛られないように。「こうして欲しい」「こうあって欲しい」と欲しい欲しいを大切な人に積み上げないように。こちら側に戻そうと思うより、向こう側に飛び込んだほうが楽チンになれることもありますよ。

在宅介護だったので衣食住(祖母にまつわる)の情報を集めるのに必死でした。インターネットに疎くそして田舎暮らしなもので、物資も情報もなく大変でした。どういうキーワードで調べれば自分達の目指している物にぶち当たるかすらわかりませんでした
(30代の時に祖母の介護に関わった50代女性)

介護は終わりが見えないから 自分ファーストがいい
認知症の人と 喧嘩しても その後少し反省して たくさんハグすればいい
マニアルは 気にしすぎない方がいい
ディサービスは たくさん見学して お試しして
被介護者が笑顔になるかどうかで 決めるといい
ショートも併設しているディサービスがいい
介護サービスのスタッフの方々や ケアマネさんには 感謝の気持ちを忘れずに
希望は しっかり伝えた方がいい
被介護者にも できることは やってもらった方がいい
介護者は なるべく 介護離職しないほうがいい
(在宅シングル介護中)

ケアマネさんの能力に疑問をもったら、中で替えてもらうのではなく居宅介護支援事業所自体を替わった方がいいです。
(女性・50代・在宅)

「あの頃、知っておきたかったな~」と思うこと:本人が仕事をしていても要支援認定はとれること。母は自分の身体を犠牲にして、父の介護をし、父亡き後もギリギリまで働いていましたが、倒れる前に要支援を受けていたら・・・
(女性・50代・30代で母と二人で亡父の介護、40代から母のシングル介護中)

介護は終わってみると大したことない。終わったら実の娘たちに大きな顔ができます。
(通りすがり・女性・56才・在宅介護11年で卒業