旅の雑談

世界一周する人たち

バスでアンマンに到着したとき
私は体調が悪くてフラフラだったので
エジプトから一緒だったキムさんに頼んで
適当な宿まで連れていってもらった。
それが
『マンスール・コウダ・ホテル』。
日本人の多い宿だった。
この宿で私は
世界一周ってけっこう普通
だということを知った。
日本にいると「世界一周した人」ってほとんどいないような気がしていた。
今まで出会ったことのある世界一周チャレンジャーといえば
ジンバブエでであったJ君ただ一人だった。
だが、私が泊まったとき、たまたまかもしれないが
マンスールの宿泊客のほぼ全員が「世界一周中」だったのだ。
 「旅行期間はどのくらいですか?」
ってきくと、みんな
 「1年」
 「2年」
 「5年」
年単位でかえってくる。
なんだか圧倒されて
世界が違いすぎて
最初は話があんまり入っていけなかったのだけど
気がついたら深夜まで話し込んでいた。
ほとんどの人がノートPCを持っていた。
居間にはWi-Fiがとんでいたので
みんな長時間を居間で過ごして
ネットで日本のテレビ番組やマンガを見て癒されたり
スカイプで電話をしたり
溜まった写真をオンライン・ストレージに送ったりしていた。
長期旅行者には2通りある。
一つの町を気に入って動かなくなる沈没タイプと
ある程度のペースを保って進みつづけるタイプ。
たまたまかもしれないけど
マンスールで出会ったのは後者ばかりだった。
たまたまかもしれないけど
シリアやヨルダンやイスラエルで時出会った長期旅行者はみんな・・・頭が良かった。
ぼやっと楽しむだけじゃなく
考えながら旅をして
ちゃんと自分の意見をもっていた。
 「見聞を広める」
という感じの旅だ。
 「学生で世界一周してる子ってみんな凄いよ」
一晩語り明かしたYちゃんがこんな話をしてくれた。
Yちゃんは私よりは若いけど社会人なので
若者たちの間ではお姉さん格だと思われた。
 「一人旅って自分のこと全部自分でしなくちゃいけないでしょ?
  世界一周だとルートや予算を計画しなくちゃいけないし
  ビザの手配も必用になる。
  だから学生でコレやってる人って、
  若くてもしっかりしてる人が多いと思う。
  さっきのA君なんて凄いのよ!
  まだハタチそこそこなのにね、
  英語はもちろんペラペラだし
  日本語でも完璧な敬語をつかって手紙を書いてるの!
  私よりずっと年下なのに尊敬しちゃった」
そのうえ、とYちゃんは言う。
 「たまたまかもしれないけど・・・いい学校の子が多いよ。
  大勢の学生に会ったけど
  東大とか京大とか、なんかすごい大学名が出てくるの。
  そりゃアタマいいはずだよね」
まあ、たまたまだと思うんだけどね。
旅をするには大金がいる。
学生でお金を稼ごうとすれば定番は塾や家庭教師で
東大やら京大やら行ってる子は稼ぎがいいから旅行にも出やすいのかもしれない。
若くて優秀で
コミュニケーション能力も行動力も併せ持つ人たちを目にすると
なんかちょっと自分が嫌になってしまう。
だけど。
 「こういう子が将来の日本を背負って立つんだと思うと
  頼もしくなっちゃった」
そのあと明け方近くまでおしゃべりを続け
 「前世を信じるか否か」
なんて妙な話題で盛り上がったYちゃんは
まだ、旅を続けている。
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