アルゼンチン

ある夜の子供たち

今日のごはんは、ロクロ。
豆とジャガイモのシチューみたいなもの。
あんまりおいしくなかった。

夜、一人で侘しくビールを飲んでると
おもらいの子が
「何かちょうだい」
と寄ってきた。
何人も。
何人も。
そのうち一人が、私のiPod touchに目を止めた。
「これ、ボタンどこにあるの?」
ってきくから、タッチパネルを教えてやるとびっくりして
「僕にもやらせて!」
とねだる。
一人に触らせてやると
僕も私もと
子供がたくさん集まってきて順番にiPod を触りまくった。

(勝手に写真も撮ってった)
いじってるうちにスイッチが入って日本の歌が流れだした。
喜んでた。
凄く楽しそうだからほうっておいたんだけど
やがて周りの大人に見咎められて子供たちは散っていった。
あとには、10才くらいの子が置いていった手書きのメモが残されていた。
『どうぞ小銭か食べものをください。ぼくにはお父さんがいません。お母さんは病気です…』
子供たちが去ったあとも、私のiPodは歌を歌いつづけていた。
銀河鉄道の夜の歌を。
♪イーハトーブ、本当の幸せを…


子供たちの幸せを祈りつつ。
人気ブログランキングへ

ある夜の子供たち” に2件のコメントがあります

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    はじめまして。世界が好きで、毎日このブログをのぞいています。
    最後の数行、とてもリアルで心に響きました・・・思わずコメントしてしまいました。
    これからも、更新楽しみにしています。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >あやかさん
    ありがとうございます。
    日本にも貧困問題はあるし私は何にもできないのだれど…
    彼らの姿を見る度に、いろいろ考えてしまいます。

コメントは停止中です。