懐かしい犬
今日は懐かしい犬たちの話です。
小学校3年生の時ヴァイオリンの発表会の後三宮に行って柴犬を買ってもらいました。そのころ流行っていたラジオドラマの『トン坊』という名前をつけて、大人になるまで一緒に暮らしました。
茶色い毛がふさふさしてとてもきれいで賢い犬でした。今考えてみれば柴犬にしては毛がふわふわと長すぎるように思います。だまされたのかもしれません。でも、そんなのはどうでもいいのです。トン坊はトン坊です。
一度家族がどうしてもみんな出かけなくてはならず、しかたなしにご近所のトン坊とも親しくしていただいていたお宅に2日間あずかっていただきました。ところが一切何もたべなかったんだそうです。
お向かいのご主人が帰ってこられるとものすごく吠えるのには閉口しましたが、よく仕事をする、とおまわりさんいはほめられました。
一度など、ご主人が
「うるさい!」
と怒鳴られ、母は
「トン坊、人間とけんかしなさんな」
と大声でしかっていました。万事がそんあ調子の母でしたがふしぎにごきんじょともめた記憶はありません。
トン坊は野良犬を自分の寝床に入れ、ごはんを食べさせ、とうとういっしょに飼ってもらうことになりました。そしてそこで赤ちゃんを産みました。ところが生まれたばかりの赤やんをほったらかして、お隣で遊んでいたりしたのです。赤ちゃんの世話は多分トン坊のほうがよくしていたと思います。優しい犬でした。子犬たちはちゃんとそれぞれにもらわれていきました。
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