本屋時代
我が家は芦屋市にある父の会社の社宅。間もなく父は会社をやめ、家の近くに小さなほにゃ(※本屋)を開きました。本が大好きな父の夢だったのでしょうが家族には寝耳に水。
本屋は整理したり返品を作ったり大変な重労働でした。人形を作って優雅に暮らしていたっ母は突然ほこりにまみれ本と格闘することになったのです。
毎日入荷する・期限がきた本の返品作業、それに、数件のたばこやさんい雑誌のスタンドを置かせてもらって毎日雑誌を入れ替えに行くという仕事もあり、毎日いくらはたらいても家族だけではどうにもなりませんでした。
みかねたお客さんたちが手伝ってくさいました。会社帰りに毎日のように寄ってくだささるサラリーマンの方もありました。仲良くなって、子供さんがヴァイオリンの生徒さんになられた方もいらっしゃいました。レジを囲んでみんあでコーヒーを飲んでする様子が新聞に取り上げられたこともありました。
けれどもそんあ気楽な商売がうまくいくはずもなく、毎日入る本の売上金は遊びに行ったり食事に行ったりして消えてしまい、店のかいけいは火の車どころではありませんでした。
気が付ば田舎の土地はかなり減ってしまい・問屋には気の遠くなるような借金ができていました。
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