エクアドル

エクアドルの首都

エクアドルの首都・キト。
キト看板
赤道直下のくせに、キトは寒い町だった。
標高が高いからだろう。
それに毎日、雨が降っていた。
キト観光の中心は、セントロ・ヒストリコ。
町の中心・・・と呼ぶには小さな広場だ。
ベンチにはお年寄りが、路上には靴磨きの少年たちが、角には物売りのおじさんおばさんが。
大勢の人たちがひしめきあっていた。
広場が狭いせいか、天気が悪いせいか、それとも貧しさのせいか。
キトは、ちょっと窮屈で暗いイメージの町だ。
通り
街角
だけど、キトの人たちは優しかった。
すごくすごく親切だった!
バスを探してうろうろしてたら、おばちゃんが声をかけてくれる。
 「どこ行くの?」
セントロ・ヒストリコです。
 「じゃあこのバスよ、乗って乗って!」
バスの中では、また違うおばちゃんが面倒みてくれる。
バスを降りると、こんどは違うおじちゃんが道を教えてくれる。
 「わからないことがあったら、観光案内所があそこにあるから!」
翌日も、バスターミナルでは何も言わないうちから
 「赤道記念碑へ行くならこっちこっち!」
案内しまくってくれたお兄さんがいた。
あ、そういえば
 「ほれ外国人!あそこの店においしいものがあるから食べておいで!」
と、インディヘナのおばあちゃんに連行されたこともあったなあ。
クイ焼き
クイの丸焼き。
おいしかった。
キトは治安が悪いって聞くけど、幸い、怖いと思うことは一度もなかった。
それどころか常時迷子な私にとって、キトは歩きやすい町だった。